１７０：イライラ 〜ニノ〜 ページ13
俺の誕生日から暫くして、目が回るほど忙しくなった。
朝から深夜まで、ドラマ、雑誌、収録、レコーディング…。
でも、どんなに朝早くても、深夜に帰宅しても相変わらずAは俺の大好きな笑顔で見送って出迎えてくれる。
それだけで俺は一日頑張れる。
そんな日常の中、今日は色々な都合で珍しく明るいうちに終わった。
やっとAとゆっくりできる。
寂しい思いもさせてるだろうし、今日は思い切り甘やかしてやろう…。
夜、何処かに食事に行くのもいいかな。
送迎の車の中でAに『今から帰る』とメールをする。
いつもならすぐ返信があるのに、今日はない。
俺に出掛けると連絡がなかったから、家にいるばずなんだけど…。
寝てんのかな…？
マンションに着いて自分で鍵を開けて部屋に入る。
「A？」
返事がない…。
リビングと寝室を探すけど見当たらなくて。
あとは俺の楽器なんかが置いてある部屋でAは滅多にそこには入らないけど、一応探す。
「どこ行ったんだ？」
独り言を呟いて、外に目を向けると洗濯物が干してある。
それならば、買い物かなんかだろうと暫く待ってみるけど、１５分で俺の我慢は限界に達した。
Aに電話をすると、意外とあっさり繋がって、ホッとする。
でも、それも束の間、俺の帰りが早いと焦ってる口調のA。
Aは喜んでくれると確信してたから、ちょっとムッとなる。
そこにAを呼ぶ男の声が聞こえて、思わず声が低くなってAに誰かと聞く。
嵐達の訓練士と聞いて納得はしたけど、イライラは治まらない。
一方的に電話を切って深いため息をつきながらソファに座った。
気を紛らす為にゲームを始めるけど、こんな時は上手くいかず、余計にイライラばっかりが募ってく。
何で俺はこんなにイラついてんだ？
Aの事疑ってるのか？
イヤ、それは無い…。
だけど、面白くない。
翔さんに対する嫉妬とはまた違う感覚。
Aは翔さんが好きだけど、そういう対象で翔さんを見てないし、翔さんもそれはわかってる。それに俺の知ってる世界での事だから安心できている俺がいる。
俺の知らない世界でのAに嫉妬してんのか？
俺もちっせぇ男だな。
そんな事を思ってたら、Aが帰って来た。
ここは、いつもAがしてくれるみたいに笑顔で『おかえり』って言ってやるべきだとは頭では理解してても、感情がついていかない。
結局、Aは寝室に入って行った。
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しおなな(プロフ) - なおさん» コメントありがとうございます！フラグ作品は今本当に悩んでて・・。書きたいような、でも私に書ききれるかどうか・・。もし別に作るときはお知らせさせて頂きますね。 (2013年3月17日 16時) (
レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
なお - この作品大好きです♪フラグつきぜひ読みたいです(//∇//) (2013年3月17日 14時) (レス) id: eee334db08 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 虹。さん» お二人共お若いんですね！おばちゃんびっくりです(笑) (2013年3月17日 11時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
虹。 - ゆりあさん» わたしもです。 (2013年3月17日 10時) (レス) id: 0d50aebee8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりあ - 実は私も15歳以下ですｗ (2013年3月17日 10時) (レス) id: 89a5f54d07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年3月9日 19時
