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てな事で色々気にして乗り気じゃないAちゃんの手を引きスーパーへ。
「Aちゃん？それ和くん押す。」
カートにカゴを乗せていざ出発。
「…大丈夫かなぁ？」
キョロキョロ周りを見るAちゃんのが挙動不振だよ。
「Aちゃん？普通にしてないとかえって怪しまれちゃう。」
「…うん。」
眼鏡にキャップにマスク。
ジッと見られなきゃ大丈夫でしょ？
そもそもこんなスーパーで他人をジッと見るなんてしないだろうし、芸能人がいるなんて思ってもないだろう。
「はい。」
カートを押してるから手を繋げなくて、肘をAちゃんに差し出す。
「うん？」
きょとんと不思議顔のAちゃんは可愛くって…
ちゅぅしたいけど我慢我慢。
「和くん？」
「ここに掴まって？」
「え？」
「世界一可愛いAちゃんが変な男に連れ去られない様に和くんに掴まってて？」
「和くん…スーパーだし…。」
「いいの！」
駄々こねモードの和くんにちっちゃくため息をつくと、遠慮がちに添えられた手。
「んふふふ。」
「うん？」
「嬉し。これぞ新婚さん。」
和くんも新婚さんしたいけど、もっとしたいはずのAちゃんは和くんの立場をわかり過ぎてるいいコちゃんだから自分からは絶対に言わない。
だからね…？
和くんがちょっと先回りしてあげると、
「うん。ありがと。」
こんな可愛い…
世界一可愛い笑顔が見れちゃうんだ。
それを和くんが独り占めできてる事にこれ以上ないってくらい幸せ感じてるって、きっとAちゃんは知らないんだろうな。
「和くん？夕飯のリクエストありますか？」
最初は野菜コーナーで、キャベツやら人参やらを物色しながら聞かれて。
「んふふふ。Aちゃんに決まってんじゃん？」
「食べられません。」
むぅ〜…
ちょっとくらい乗ってくれたっていいのに…。
「ハンバーグ？」
「ん〜…それもいいけど…和食系がいい。」
明日から忙しいって事は、食べる物も弁当やらケータリングやらで油っこい物ばかり食べるって事で。
「ん。」
短く返事をしたAちゃんが、何やら更に野菜を手に取ってカゴの中に入れる。
「何か決まったの？」
「うん。」
「んじゃ、楽しみにしとこ。」
にっこり笑顔のお返事のAちゃんにちゅぅした〜い。
そんな和くんに気づいてんのか、
「だぁめ。」
やっぱりにっこり笑って言う。
うん…逆効果だよ…Aちゃん。
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やっち(プロフ) - 久しぶりに君色世界を読ませて頂きました。素敵な作品をありがとうございます。激甘和くん、サイコーです！！ (10月10日 22時) (
レス) id: 56b315f470 (このIDを非表示/違反報告)
peru/旧perutc3010(プロフ) - 読破しました。6年の作品を一気に拝読し、今、なんとも言えない感情に包まれております。いろいろな方に感情移入し、頭の中は喜怒哀楽だけでは無い気持ちの行き場に困りました。本当に素敵な作品をありがとうございました (2019年9月19日 0時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - 君色世界、2-38さんが好きと言っていたので読ませていただきました！最後は号泣しました。和くんの愛がすごい、出会った時から最期の別れまで全力で誰にも負けないくらいの愛を…あぁ、思い出しただけでまた泣いちゃいそうです。読んで大大好きになりました！感謝です！ (2019年9月15日 8時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 君色世界、全作品を2日間で一気に読みました！最近の出会いだったのでこの作品が6年もの間大事に書かれていたことを最後に知り胸がいっぱいです。本当に素晴らしい作品を有難うございました。激甘な和くんに何度も泣かされました。これからも読み直します！ (2019年8月26日 4時) (レス) id: cb234e3700 (このIDを非表示/違反報告)
にのゆう(プロフ) - しおななちゃん。完全完結ご苦労様でした。あたしにとっては2-38ちゃんのLOVE CODE と並ぶ神作者、神作品です。ありがとう。 (2019年5月12日 10時) (レス) id: 5263db8165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2015年2月5日 11時
