５２：甘えたさん 〜ニノ〜 ページ7
やっぱり今年もスーツを着た。
「和くん！すっごいカッコいい！」
で、やっぱりAは大興奮。
「ありがとう。でもね、Aちゃん？そんなに興奮すると姫ちゃんびっくりしちゃうから。」
「大丈夫だよ。姫ちゃんもカッコいいパパ見れて喜んでる。」
「え？！起きてる？」
急いでAのお腹に耳を当てる。
んふふ、姫ちゃん元気ですね。
「わかった？」
「うん。」
「もう少し大きくなれば、お腹の形変わるくらい動いてるのわかるって。」
「そっか。そんくらいになれば俺の手を蹴ってもらえるかな？」
『うん』そう言って微笑むA。
「楽しみ。」
チュッてお腹にキスをして、Aに手を差し出す。
「さて、行きましょ？奥様？」
「はい。旦那様。」
微笑み合いながら手を繋ぎ車に向かう。
助手席のドアを開けてAを乗せて、自分も運転席へ回る。
「姫ちゃん。じぃじとばぁばに挨拶に行きますよ。」
Aがお腹を撫でながらそう言った。
「じゃ、行きますか。」
車を発進させて目的地に向かう。
相変わらず車の中は俺らの曲で、Aが口ずさんでいる。
「姫ちゃん、生まれてくる頃には嵐の曲完璧マスターしてんじゃない？」
「ふふふ。そうかもね。毎日ライブのDVD見てるし、キッチンでもお料理しながらずっと聞いてる。」
「そっか。姫ちゃんはきっとパパのファンだな。」
そうだよ。間違っても翔さんじゃないはず。
んでも、Aの遺伝って事もあるし。
姫ちゃんには、俺のうちわ持ってもらうんだ。
「ねぇ、和くん？」
そう言いながら俺の袖をツンツンと引っ張る。
「ん〜？」
「手。」
あぁ、はいはい。
『ん』って差し出すと、キュって握るA。
ふふ、可愛い。
信号で止まったから、頬にチュッとする。
「ねぇ、Aちゃん？ずっとさ、そのままの甘えたさんでいて？」
「何で？」
「すっごい可愛いから。」
「ん。」
キュッと手を繋いだまま、目的地に向かって車を走らせる。
「Aちゃん？姫ちゃん？到着です。」
「はい。お疲れ様でした。」
運転席から降りて、助手席側に回りAに手を差し出す。
「ありがと。」
手を繋いだまま、お花とお線香を持って、ご両親の元に向かう。
「A？俺、 水汲んでくるから。」
「うん。」
俺がそう言うと、Aは花を持ってご両親の眠る場所に向かった。
１年前・・俺がご両親に向かって誓った事は、ずっとずっと変わる事のないAへの思い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 793人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みぃる - 君色世界を読んでと心がホッコリするので大好きです！ (2013年9月7日 3時) (
レス) id: 7ddb89caf4 (このIDを非表示/違反報告)
とゅゆ - にのすきー！ (2013年8月30日 22時) (レス) id: 43e9d5b2c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋嵐(プロフ) - すごくX10かんどうしました!!!!これからもがんばってください！応援します!!! (2013年6月19日 15時) (レス) id: 637c5a7ee6 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 弥生☆さん» 漁師さんてすごいです！海の近くに住んでるのですね？羨ましいです。まぁ、私も海まで車で１５分の所ですが(笑)海と山に囲まれてる田舎者です。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 二宮きぃさん» 赤ちゃんのお世話って本当にストレス溜まるから、その辺を書けたらなぁと・・。その辺を二宮さんがどこまで理解しているかですよね。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しおなな
| 作成日時：2013年5月9日 12時
