８７：根本 ページ42
首の座ったみぃちゃんの夜泣きが酷い今日この頃。
母乳をあげても、ミルクをあげても泣き止まない。
日中は暑いから朝、なるべく早い時間に散歩に出掛けたり、車でドライブしたり・・。
環境を変えたりしたりしてみたけど、効果はなく・・。
仕事が遅い和くんを起こさない様に、泣き始めたみぃちゃんを防音の部屋に連れてく。
こういう時防音って便利。
私は昼間寝れるし、和くんにも仕事以外で気を使って欲しくはなくて、なるべく普段通りに生活できる様にしてきた。
・・そんな日々を続けてきたある日、香織ちゃんからの電話。
「はい？」
ーあ、店長？中学同級生からお電話です。
もう、店長じゃないんだけどね。
「うん。子機に回してくれる？」
ーはい。
香織ちゃんと携帯の電話を切って店の電話に出る。
「はい？」
ーあ、高田です。
「はい。どうしたの？珍しいね。」
ーあぁ・・うん。
ん・・？様子が・・。
ー変な事聞くけど、夫婦仲って悪くない・・よね？
え？どういう事？
「・・うん。子供も生まれたし。」
ーんなら、いいんだ。俺の見間違えなだけだ。
ボソッと呟いた高田くん。
ーごめんな、変な事聞いて。それだけ。
「ちょ！ちょっと！高田くん？どういう事？」
電話を切ろうとする高田くんを引き止める。
ーあ、いや・・。ホントに・・。
小さな声で言う高田くん。
「ちゃんと教えて？」
懇願する様に言うと、高田くんのため息が聞こえた。
ー・・んじゃ、話す。けど、本当に違うかもしれないし、それだけ最初に言っとく。
そう切り出した高田くんの話した内容は、初めての育児で疲れていた私には、相当なダメージで。
でも、最近の和くんの様子でどこかでそうかなって思ってた所もあった。
今までの私だったら、仕事で何かあったんだって素直に思ってて、和くんがそんな事するなんて、微塵も疑ってなかった。
和くんが与えてくれる私とみぃちゃんに対する愛情を信じて疑わなかった。
ただ・・今は全く余裕がなくて・・・。
また、弱い私が顔を出す。
和くんと様々な事を乗り越え、出産を経験して一児の母になって強くなった気でいた。
けど、人って根本は変わらないんだね。
うん。でも、みぃちゃんの為にもしっかりしなくちゃ。
このコのママは私しかいない。
大丈夫・・大丈夫・・・。
和くんを信じてる。
自分に必死に言い聞かせた。
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みぃる - 君色世界を読んでと心がホッコリするので大好きです！ (2013年9月7日 3時) (
レス) id: 7ddb89caf4 (このIDを非表示/違反報告)
とゅゆ - にのすきー！ (2013年8月30日 22時) (レス) id: 43e9d5b2c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋嵐(プロフ) - すごくX10かんどうしました!!!!これからもがんばってください！応援します!!! (2013年6月19日 15時) (レス) id: 637c5a7ee6 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 弥生☆さん» 漁師さんてすごいです！海の近くに住んでるのですね？羨ましいです。まぁ、私も海まで車で１５分の所ですが(笑)海と山に囲まれてる田舎者です。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 二宮きぃさん» 赤ちゃんのお世話って本当にストレス溜まるから、その辺を書けたらなぁと・・。その辺を二宮さんがどこまで理解しているかですよね。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年5月9日 12時
