８６：服 〜ニノ〜 ページ41
「和くん！！」
あれ？
何で怒ってる？
いつもなら『おかえり、和くん』ギュで、チュッなのに。
「Aちゃん、怒ってる理由は後で聞くから、先におかえりのちゅぅして？」
「イヤ！」
「Aちゃん？和くん家族の為に一生懸命お仕事頑張ってきたんだけど？」
「うっ。・・おかえり、和くん。」
俺の首に手を回しチュッとキスをくれる。
「ふふ。素直で可愛い。」
怒ってるAの手を引きリビングに向かう。
ソファに座り、
「で？Aちゃんはどうして怒ってるの？」
ってAの顔を覗き込みながら聞く。
「・・ん。今日、夏服を出そうと思ってクローゼット整理してたら、大量の子供服が出てきた。」
あ、バレた(笑)
「あんなにどうするの？」
「ん〜毎日違うの着ればよくない？」
「そんな勿体無い事できるわけないでしょ？もう買わないって約束して？」
「・・・うん。」
そんな約束はもちろんできない(笑)
日に日にAに似てくる可愛いみぃちゃんに可愛いお洋服を着せたい親心。
「和くん？ちゃんと約束しないともうちゅぅしない！」
「え？！それは無理。Aちゃんのちゅぅないと俺、死んじゃう。」
「じゃぁ、ちゃんと約束して？」
首を傾げて可愛いく言うAに、弱い俺は
「うん。約束する。」
って素直に言う。
「ふふ。お利口さん。」
ふわっと笑うAに頭をイイコイイコされる。
「ん〜もぉ、Aちゃんってば可愛い。」
ギュっと抱きしめチュッチュッとキスをする。
「はい、じゃぁ和くんはみぃちゃんとお風呂ね？」
「みぃちゃん起きてるの？」
あ、まだ可愛いみぃちゃんにただいましてない。
ベビーベットを覗き込むとメリーを見上げご機嫌なみぃちゃん。
「みぃちゃん。パパが帰って来ましたよ〜。」
抱き上げてほっぺにキスをする。
「ご機嫌なうちにお風呂お願いします。」
「はいはい。喜んで。」
早く帰れる日は俺がお風呂に入れる。
Aはひとりでお風呂に入れるのは大変だろうなと思いながらも、仕事だと身動きできない俺。
こういう仕事の宿命。俺の変わりはいない。俺がやるしかない。
Aは３時間おきの授乳でも、夜中にみぃちゃんがぐずったりしても、毎朝起きて俺の弁当を作り、家事も完璧にこなす。
頑張り過ぎるAが、少し心配な俺。
けど、今、俺が言ったとこで、Aは『そんな事ない』って言う事がわかってるし、今は様子を見ている。
悪い方向にいかないといいんだけど・・・。
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みぃる - 君色世界を読んでと心がホッコリするので大好きです！ (2013年9月7日 3時) (
レス) id: 7ddb89caf4 (このIDを非表示/違反報告)
とゅゆ - にのすきー！ (2013年8月30日 22時) (レス) id: 43e9d5b2c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋嵐(プロフ) - すごくX10かんどうしました!!!!これからもがんばってください！応援します!!! (2013年6月19日 15時) (レス) id: 637c5a7ee6 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 弥生☆さん» 漁師さんてすごいです！海の近くに住んでるのですね？羨ましいです。まぁ、私も海まで車で１５分の所ですが(笑)海と山に囲まれてる田舎者です。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 二宮きぃさん» 赤ちゃんのお世話って本当にストレス溜まるから、その辺を書けたらなぁと・・。その辺を二宮さんがどこまで理解しているかですよね。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年5月9日 12時
