７６：鳥肌 ページ31
朝食をなんとか食べ終えて和室に戻る。
「はい、Aちゃん？おいで？」
なぜか先にお布団に入った和くんが、私を呼ぶ。
「ねぇ、和くん？」
「ん〜？」
「家族の前では恥ずかしいよ。」
「そう？そんな事より早くおいで？和くん寂しい。」
もぉ〜。
そんな事思ってても、素直に和くんの腕の中に収まる私。
「ふふふ。可愛い。」
額にチュッとキスをされる。
「さぁ、Aちゃん？みぃちゃん起きるまで和くんとねんねしよっか？」
いつの間にか美桜ちゃんを『みぃちゃん』と呼び、赤ちゃん言葉の和くん。
ちょっと呆れて和くんを見上げると、ニコニコしてて。
「ん？和くんのちゅぅ欲しいの？」
『うん』なんて言ってないのに、チュッチュッとキスをする和くん。
「和くん・・。」
「ん〜？」
「ホントに今日はずっとここにいるの？」
「うん。Aちゃんにくっついて、ちゅぅいっぱいする。」
何だか甘えられてるのか、甘やかされてるのかわからない。
和くんの胸に顔を埋めると、
「Aちゃん？みぃちゃんは俺がお世話するからゆっくりして？」
そんな事を言った。
和くんを見上げると、優しく微笑んでいて、キュンとする。
思わずギュっと抱きついて、
「ありがと。大好きよ？」
って言う。
「ふふ。和くんも大好き。」
「和くんいるなら寝るの勿体無いから起きてる。」
「んもぉ〜、Aちゃん、そんな可愛い事言ったら和くん溶けちゃう。」
腕に力をギュ〜っと込められて、顔が和くんの胸に押し付けられる。
「和くん？苦しいよ。」
「ん〜？」
『ん〜？』じゃないでしょ？
パッと腕の力を抜いて、私頬に手を添えて上を向かされる。
優しく頬笑む和くんと目が合う。
私の頬を優しく撫でていたと思ったら、そのままキスをされた。
「ね？和くんの事愛してる？」
「うん。もちろん。」
「もぉAちゃん。ちゃんと言って？」
「ふふふ。愛し『いい加減にしろ〜！』」
お姉さんが襖を勢いよく開ける。
私は恥ずかしくて、布団の中に潜り和くんの胸に顔を埋める。
「んだよ？邪魔すんな。」
「なぁ〜にが『和くんの事愛してる？』だ！全身鳥肌でムズ痒い。」
「んな、僻むなよ。自分に言ってくれる男いないからって。」
「私にだってひとりやふたりいるわ！」
「いいから早く出てけよ。邪魔すんな。」
「私はあと１週間これに耐えるの？」
お姉さんが『はぁー』とため息をついて、ボソボソ言いながら襖を閉めた。
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みぃる - 君色世界を読んでと心がホッコリするので大好きです！ (2013年9月7日 3時) (
レス) id: 7ddb89caf4 (このIDを非表示/違反報告)
とゅゆ - にのすきー！ (2013年8月30日 22時) (レス) id: 43e9d5b2c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋嵐(プロフ) - すごくX10かんどうしました!!!!これからもがんばってください！応援します!!! (2013年6月19日 15時) (レス) id: 637c5a7ee6 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 弥生☆さん» 漁師さんてすごいです！海の近くに住んでるのですね？羨ましいです。まぁ、私も海まで車で１５分の所ですが(笑)海と山に囲まれてる田舎者です。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 二宮きぃさん» 赤ちゃんのお世話って本当にストレス溜まるから、その辺を書けたらなぁと・・。その辺を二宮さんがどこまで理解しているかですよね。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年5月9日 12時
