７４：平然 〜ニノ〜 ページ29
腕の中でモゾモゾ動く感覚で目が覚める。
「おはよう、Aちゃん。」
「おはよう、和くん。起こしちゃった？」
俺の腕の中のから見上げるAにチュッとおはようのキスをする。
「ん〜ん。平気。Aちゃん、美桜ちゃんねんねしてるし、もっと和くんと仲良ししよ？」
「うん。」
そう返事して笑うAが可愛い。
「んじゃ、遠慮なくいただきます。」
隙間ないくらいギュっと抱きしめて、Aのやぁらかい唇にチュッチュッとキスを繰り返す。
でも、そのうち物足りなくなって段々深くなっていくキス。
唇を離すと、ちょっと潤んだ目で俺の目を見るAと見つめ合う。
あぁ、その目はヤバイんだよなぁ・・。
「Aちゃん？」
「ん？」
ちょっと首を傾げて返事をするAが可愛い。
「ふふふ。可愛い。和くんがスリスリしてあげる。」
頬ずりをすると、
「和くん、朝は痛いって。」
ってお決まりのセリフ。
それならばと、もう一度キスをしようとしたら、美桜ちゃんが起きた。
「はいはい。おはよう、美桜ちゃん。」
美桜ちゃんを抱き上げて、母乳をあげる為にボタンを開けるA。
途中で手が止まり、
「和くん、あっち向いてて。」
って壁側を指差す。
「イヤ。見てる。」
「なっ//もう！恥ずかしいでしょ？」
一向に視線を逸らさない俺に痺れを切らしたAがタオルでガードして母乳をくれ始める。
「しょうがない。パパはミルク作ってきます。」
「あ、和くん？母乳出てるし、そんなにいらないからね？いつもの半分で。」
「了解。」
ミルクを作る為にキッチンに向かう。
ダイニングテーブルには、３人が座ってて朝食を食べていた。
「はよっす。」
『おはよう。』
両親は挨拶を返してくれるけど、姉貴だけは
「あんたさ〜、朝っぱらから盛ってんじゃないわよ。」
って呆れながら言う。
「聞いてたの？」
美桜ちゃんのミルクを作りながら返事をする。
「聞いてたんじゃない、洗面所行く時に聞こえたの！」
「そう。」
「『そう』って！なんで平然としてんの？もっと恥ずかしがるとか、照れるとかないわけ？」
「別に、あれが俺らの普通だし。」
「・・あ〜そうですか。でも、もう少し遠慮したら？」
「自分の実家で何を遠慮すんだよ。」
「実家だから遠慮すんでしょ？」
あ、丁度いい温度かな？
「ミルク終わったら朝食食べなさい。」
母さんが言う。
「うん。」
俺の楽しみ。
美桜ちゃんにミルクをあげよう。
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みぃる - 君色世界を読んでと心がホッコリするので大好きです！ (2013年9月7日 3時) (
レス) id: 7ddb89caf4 (このIDを非表示/違反報告)
とゅゆ - にのすきー！ (2013年8月30日 22時) (レス) id: 43e9d5b2c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋嵐(プロフ) - すごくX10かんどうしました!!!!これからもがんばってください！応援します!!! (2013年6月19日 15時) (レス) id: 637c5a7ee6 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 弥生☆さん» 漁師さんてすごいです！海の近くに住んでるのですね？羨ましいです。まぁ、私も海まで車で１５分の所ですが(笑)海と山に囲まれてる田舎者です。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 二宮きぃさん» 赤ちゃんのお世話って本当にストレス溜まるから、その辺を書けたらなぁと・・。その辺を二宮さんがどこまで理解しているかですよね。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年5月9日 12時
