７２：用意周到 ページ27
「美桜ちゃぁ〜ん？お家帰りますよ〜？」
優しく微笑む和くんがそう言って美桜ちゃんを抱く。
自分が抱いて行きたいが為に、荷物は先に車に積んだ。
１日母子同室になって、夜の授乳の時間も起きてミルクをあげてた和くん。
私は母乳で育てたいから、最初は母乳を与えてるけど、和くんの目が『早く俺に美桜ちゃんかして？』って言っているから、適度な所で和くんに渡す。
和くんはその間にミルクを作って準備万端。
オムツ替えも和くん。
もしかしたら、私より手際がいいかもしれない。
満面の笑みを浮かべて車のチャイルドシートに乗せる。
その様子まで写真を撮っていた。
「和くん？私は後ろに乗るからね？」
「うん。Aちゃんと手を繋げないのは寂しいけど我慢する。」
そう言って実家に向かい車を発進させる。
病院出る時に授乳はしてきたし、家に着くまでの３０〜４０分は平気だと思う。
チャイルドシートでスヤスヤ眠る美桜ちゃんを見つめる。
天使の寝顔ってこういう事言うのかな？
何も話さない私に和くんが言う。
「Aちゃん？どうしたの？」
「ん？美桜ちゃんの寝顔が可愛いくて。」
「ふふふ。そう？Aちゃんの寝顔も可愛いよ？」
「もう。恥ずかしいから。」
「何で？本当に可愛いんだよ？可愛いくて可愛いくて食べちゃいたいくらい。」
食べちゃいたいって・・。
「あ、和くん？オムツとミルク買ってかないと。」
「うん。大丈夫。持ってきてあるよ。」
だから、こんな大荷物が車に積んであるんだ。
本当に用意周到。
和くんの実家に着いて、和くんが荷物を下ろもす。
私が美桜ちゃんをチャイルドシートから抱き上げると、家から急いで戻って来た和くんが、手を差し出す。
その上に美桜ちゃんを乗せると、ニコニコ笑って家に向かう。
「美桜ちゃん？パパのお家ですよ〜。」
和くんが片手を私に差し出す。
「はい。こっちはAちゃん。おいで？」
微笑んで言う和くんの手を握って玄関に向かう。
玄関ではお母さんが和くんが持って来た荷物を部屋に運ぶ所だった。
「母さん、俺がやるからいいよ。置いといて。」
「こんにちは。お世話になります。」
「はい。どうぞ、上がって？」
リビングに通されてソファに座る。
お母さんがお茶を用意してくれた。
「Aさん？お布団和室用意したから横になって？」
「はい。ありがとうございます。」
「俺のは？」
「あんたは自分の部屋のベットがあるでしょ？」
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みぃる - 君色世界を読んでと心がホッコリするので大好きです！ (2013年9月7日 3時) (
レス) id: 7ddb89caf4 (このIDを非表示/違反報告)
とゅゆ - にのすきー！ (2013年8月30日 22時) (レス) id: 43e9d5b2c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋嵐(プロフ) - すごくX10かんどうしました!!!!これからもがんばってください！応援します!!! (2013年6月19日 15時) (レス) id: 637c5a7ee6 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 弥生☆さん» 漁師さんてすごいです！海の近くに住んでるのですね？羨ましいです。まぁ、私も海まで車で１５分の所ですが(笑)海と山に囲まれてる田舎者です。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 二宮きぃさん» 赤ちゃんのお世話って本当にストレス溜まるから、その辺を書けたらなぁと・・。その辺を二宮さんがどこまで理解しているかですよね。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年5月9日 12時
