７１：魔法の言葉 ページ26
シャワーから出てきた和くん。
冷蔵庫からお茶を出してソファに座って、
「姉貴来たの？」
って聞く。
「うん。お父さんとお母さんと。」
「そっか。」
「皆喜んでたよ？退院の日はお父さんがお迎え来てくれるって。」
「え？！俺が送ってくよ。チャイルドシートも俺の車じゃん。」
そうだけどさ。
「和くんお仕事は？」
「そんなの調整したに決まってんじゃん！」
そんな威張って言わなくたって・・。
「そう。じゃぁ、お父さんに連絡しないと。」
「ん。」
そう短く返事して電話をかける和くん。
「あ、俺。退院の日、俺送ってくから。・・・うん。あぁ、仕事は都合つけた。・・・チャイルドシートも俺の車だし。・・そう。あ、あと毎日そっち帰るから。・・ん、じゃぁ。」
電話を切った和くん。
「和くん？本当に毎日実家帰るの？」
「うん。言ったでしょ？仕事以外でAちゃんと離れて寝るなんて俺には無理なの。」
「・・うん。でも・・。」
皆に迷惑かけてないかな？
「A？大丈夫だから。」
私の表情で何かを察したらしい和くんがそう言って、私が座ってるベットの淵に座る。
「おいで？」
手を広げて微笑みながらそう言う和くん。
和くんの『おいで？』は私をキュンとさせる魔法の言葉。
素直にその胸に飛び込む。
「ふふ。素直で可愛い。」
スリスリと頬ずりをされる。
「和くん？お布団でギュってして？」
「・・Aちゃん？和くん１ヶ月は我慢の日々だから、あんま煽らないでね？」
ん？煽るって？
「フッ。わかんなきゃいいや。お布団入ろうか？」
「うん。」
布団を捲り壁側に私が横になると、和くんも隣に寝転ぶ。
「はい、おいで？」
腕を差し出す和くんにくっついて、胸に顔を埋める。
「ホント可愛い。Aちゃん？ちゅぅしてあげるから和くんにお顔見せて？」
顔を上げると優しく微笑んでいる和くん。
優しくそっと唇を重ねてくれる。
額をコツンと合わせて『和くんにもちゅぅして？』って言う。
チュッとするとギュ〜ってしてくれる。
「 ふふふ。幸せ。」
「うん。俺も。」
眠くなってきた・・。
和くんの胸に擦り寄ると、頭を優しく撫でてくれる。
「おやすみ、Aちゃん。」
頭に和くんのキスの感触がした所で意識が途切れた。
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みぃる - 君色世界を読んでと心がホッコリするので大好きです！ (2013年9月7日 3時) (
レス) id: 7ddb89caf4 (このIDを非表示/違反報告)
とゅゆ - にのすきー！ (2013年8月30日 22時) (レス) id: 43e9d5b2c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋嵐(プロフ) - すごくX10かんどうしました!!!!これからもがんばってください！応援します!!! (2013年6月19日 15時) (レス) id: 637c5a7ee6 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 弥生☆さん» 漁師さんてすごいです！海の近くに住んでるのですね？羨ましいです。まぁ、私も海まで車で１５分の所ですが(笑)海と山に囲まれてる田舎者です。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 二宮きぃさん» 赤ちゃんのお世話って本当にストレス溜まるから、その辺を書けたらなぁと・・。その辺を二宮さんがどこまで理解しているかですよね。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年5月9日 12時
