６７：独り言 ページ22
お部屋を移動して、暫くして美桜ちゃんがベットに寝かされ連れて来られた。
その後ベビーベットから離れない和くん。
美桜ちゃんの為に新調した、ビデオカメラとデジタル一眼を交互に持ち替え、ずっと撮っている。
寝ている所をそんなに撮ってどうするのか？
「起きないかな？」
ほっぺをぷにぷにしたり、自分の指を握らせたり・・。
「ねぇ、抱っこしてもいいかな？」
どうしても抱きたいらしい和くん。
「うん。大丈夫じゃない？」
私がそう言うと、本当に嬉しそうに笑ってぎこちなくそっと抱き上げる。
私の寝ているベットの淵に座って、ジッと美桜ちゃんを見つめてる。
「可愛い。マジで可愛い。俺、仕事行きたくない。連れてきたい。」
独り言なのかボソボソ言いながら、にっこり笑ってる。
そんな和くんを見たら、陣痛頑張ったかいがあったなって思った。
・・腕が疲れないのか抱き始めて早２時間。
「ねぇ、泣きそう。どうしよう？どうしたらいい？ねぇ、A？」
泣かれたら無理らしい和くんは、美桜ちゃんを私に手渡す。
助産師さんを呼んで、オムツ替えをしてから初めての授乳。
まだ、上手に飲めないのかちょっと吸ってコテンと眠ってしまった。
寝てしまったら、大丈夫らしい和くんは私に手を差し出して美桜ちゃんを要求する。
「はいはい。」
「ふふふ。」
渡すと満足気に笑ってまたジッと見つめる。
「和くん？写真撮ってあげようか？」
「うん。携帯とカメラ両方。」
カメラを向けると、さすがアイドル。
顔の作り方が上手。
「ねぇ、その写真でメンバーにメール送って？」
「私が？和くんの携帯で？」
「うん。俺、手が離せないし。」
「ベットに戻せばいいのに。」
「イヤ。明日仕事で抱っこできないし。ねぇ〜美桜ちゃん。」
そのデレデレなお顔も写真撮っとこう。
夜になって助産師さんが美桜ちゃんをお迎えに来るまで、ずっと抱いていた和くん。
連れてかれて、すごく寂しそう。
ぎこちない手つきでオムツ替えもして、哺乳瓶でミルクを飲ませて・・とにかく美桜ちゃんに関する事は何でもやってみたいらしい。
「ご主人は、このソファがベットになりますので。」
布団を持って来た助産師さんがそう言って出て行った。
「必要ないよね？」
「何で？」
「俺、Aちゃんと一緒に寝るし。」
「え？！」
「当たり前じゃん。何の為に泊まると思ってるの？」
そう言って、部屋にあるシャワー室に入って行った。
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みぃる - 君色世界を読んでと心がホッコリするので大好きです！ (2013年9月7日 3時) (
レス) id: 7ddb89caf4 (このIDを非表示/違反報告)
とゅゆ - にのすきー！ (2013年8月30日 22時) (レス) id: 43e9d5b2c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋嵐(プロフ) - すごくX10かんどうしました!!!!これからもがんばってください！応援します!!! (2013年6月19日 15時) (レス) id: 637c5a7ee6 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 弥生☆さん» 漁師さんてすごいです！海の近くに住んでるのですね？羨ましいです。まぁ、私も海まで車で１５分の所ですが(笑)海と山に囲まれてる田舎者です。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 二宮きぃさん» 赤ちゃんのお世話って本当にストレス溜まるから、その辺を書けたらなぁと・・。その辺を二宮さんがどこまで理解しているかですよね。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年5月9日 12時
