４７：サンタさん ページ2
今日もお腹に和くんの腕。
背中には和くんの体温。
「ふふ、おはよう。」
今日も元気にポコポコ動く姫ちゃんに、お腹をさすりながら話しかける。
「・・姫ちゃん起きてるの？」
不意に背中から少ししわがれた声がする。
身体をゴロンと反転して和くんと向かい合う。
「おはよう、和くん。」
「おはよう、Aちゃん。」
和くんが額にチュッとしてくれる。
「おはよう、姫ちゃん。」
姫ちゃんにも挨拶をして、私のお腹を優しく撫でる。
「また、ちょっとお腹大きくなったね。」
「うん。」
「んでも、パパにはまだ姫ちゃんのポコポコはわからない。」
いじけた様に言う和くん。
「もう少しだよ？」
「うん。」
「和くん？」
「ん？」
「ギュ。」
そう言うと、『おいで？』って手を広げてくれる。
最近、何故か甘えたい病を発症している私。
「本当に最近、Aちゃんは甘えん坊さんだね。」
「・・ダメ？」
「ううん。すっごい可愛い。もっと前からこうでも良かったのに。」
そう言って抱きしめたままチュッチュッって顔中たくさんキスをくれる和くん。
「そんな甘えん坊のAちゃんに、サンタさんが今年も来ましたよ？」
「え？！」
和くんは寝たまま頭の上から、赤い箱を取り『はい』って私に渡す。
「Aちゃんを世界一愛してるサンタさんが昨日の夜持って来たみたい。」
「ふふふ。そっか。ありがと、サンタさん。」
そう言って和くんにキスをする。
箱を開けると、ピンクダイヤのピアス。
「これで、俺がAを全部制覇した。」
得意気な表情の和くん。
「ありがと。」
もう一度キスをすると、ピアスを箱から出して和くんが着けてくれた。
「ふふふ。すっごく似合ってる。世界一可愛い。」
「嬉しいな。」
「そんな可愛い笑顔見れるんなら、俺、何だってするよ。」
「何でも？」
和くんを見上げて聞く。
「うん。」
「じゃぁ、ギュ〜。」
「も〜Aちゃん！」
「ん？」
「可愛い過ぎ！和くん溶けちゃった。」
そう言ってお腹を圧迫しない様にギュ〜って抱きしめてくれる。
「ふふふ。それは大変だ。」
「ホントに・・うちの奥さんは・・。」
暫くの間、和くんが抱きしめてくれていて、私も和くんの音を聞いていた。
「和くん？」
「ん？」
「もうひとつお願いしてい？」
「どうぞ？」
「チュッも。」
「だぁ〜！もう無理。姫ちゃん？ちょっとごめんね。いいコでねんねしててね？」
そう言って私の上に移動した。
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みぃる - 君色世界を読んでと心がホッコリするので大好きです！ (2013年9月7日 3時) (
レス) id: 7ddb89caf4 (このIDを非表示/違反報告)
とゅゆ - にのすきー！ (2013年8月30日 22時) (レス) id: 43e9d5b2c6 (このIDを非表示/違反報告)
恋嵐(プロフ) - すごくX10かんどうしました!!!!これからもがんばってください！応援します!!! (2013年6月19日 15時) (レス) id: 637c5a7ee6 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 弥生☆さん» 漁師さんてすごいです！海の近くに住んでるのですね？羨ましいです。まぁ、私も海まで車で１５分の所ですが(笑)海と山に囲まれてる田舎者です。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
しおなな(プロフ) - 二宮きぃさん» 赤ちゃんのお世話って本当にストレス溜まるから、その辺を書けたらなぁと・・。その辺を二宮さんがどこまで理解しているかですよね。 (2013年5月30日 8時) (レス) id: 74315ac743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおなな
| 作成日時：2013年5月9日 12時
