その瞳に溺れて。(黄) (ページ8)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:11,863 hit

7. ページ8

｢何、言うてんの？｣

思わず彼女を身体から離す

『慰めて、くれない...？』

目を潤ませながら、上目遣い。

そんな目すんなや。

音を立てて理性が崩されていく

｢慰めるとかじゃない、俺は事情が知りたくてここに連れてきた｣

今にも、今にも失いそうな理性で俺なりの抵抗をする。

ここで、屈してしまったら、負けた気がして

『事情なんて、その後でいいでしょ？』

ﾆﾔ、と口角を上げるのと同時に俺の肩を強く押して、

床に押し倒す。

まるで、俺の気持ちが分かっててそれを弄ぶように。

｢ええ加減にせえよ。｣

俺の理性はあっという間に、壊された。

｢なあ、男はな、好きじゃない女でも欲と好奇心で抱けるんやで？｣

これが最後のあがき。

『...じゃあその欲と好奇心で、私を壊して。何が異常なのか教えてよ。』

｢後悔、すんなよ。｣

そう言って彼女を俺の下に組み敷いた。

____完敗