Behind Love. (ページ35)

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うるさく振動する心臓を教えると、肌の上から鼓動の感触がしていた。

違う、これはあんなことされた事がなかったから。

そう、きっとそうだ。

紫「A？」

『あ、あ！そういえば、準備しなきゃ！』

紫「なんの？」

『デー…ううん、学校！』

答えも存在も遮るように、外へ出て襖を勢いよく閉める。

中から何かを言う紫耀くんだけど、聞こえないふりをして。

早く準備しないと、明日何かあったら困る。

できるだけ自分のクローゼットの中から可愛い物を選り好んで、鏡の中の自分に合わせる。

あまり着たことの無いまま眠っていたこの服。

ミント色の生地に白いレースのリボンが裾にあしらわれているシンプル且つガーリーなワンピース。

見た目に一目惚れしたまま衝動買いしてしまったけど、思った以上の値段がして焦ったのは秘密。

靴はいつも履いているヒールのない黄色のパンプス。

在り来りだったけど、街に溶け込むには十分。

明日の何時からなんだろう。

何するのかな、そのための予算は？

思った以上に楽しみにしてるのは、廉とのデート？それともショッピング？