Love Triangle. (ページ9)

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廉「わー、こんなんやったっけ」

会場に着いた私たち。

廉は見慣れないとでも言うように、当たりをキョロキョロと見回している。

『そんな久しぶり？』

廉「1年やで？1年！」

『大袈裟だなぁ、笑』

あれから、紫耀は私と手を繋ぎ直すことはなくて。

あれ以上、誤解されたくないんだろう。

紫「あ、俺射的やりたい！」

廉「え、俺たこ焼き食べたいねんけど」

数年前まで大阪に住んでいた廉は、たこ焼きが食べたいらしい。

紫耀はすっかり折れて、気づけばたこ焼きの列に並んでいた。

廉「あっさり折れたな、紫耀笑」

紫「ほ、欲しい景品なかっただけだし」

廉「そ、笑」

紫耀と廉の関係は、なんなんだろう。

紫耀からしたら廉は好きな人で。

廉からしたら紫耀は友達で。

お互いがどう思っているかを知っている私には、関係性が分からない。

廉「Aはたこ焼きで良かったん？」

ぼーっと二人を見ていたら、廉が聞いた。

『あ、うん、良かったよ』

廉「良かったよって、なんやねん笑」

『おかしかった？』

廉「日本語の使い方がちょっと、笑」

『別にいいじゃん、良かったよ、で！』

廉「まぁまぁそんなムキにならんといて？笑」

『もう…』

その時紫耀は、違う方向を見ていた。