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夏はもう真っ盛りで、気づけばあと2日で夏休みだった。
紫「夏休みかぁ、何しよっかなあ」
廉「お前は勉強しとけ」
紫「お休みまで勉強してたら、俺もっと馬鹿になる」
『気分転換は必要だからね』
廉「あ、そういえば今年の花火大会どうしよか？」
1週間後の花火大会。
この街の一大イベントで、かなり広い会場で行われる、大規模な花火大会だ。
去年は、廉が家の都合で来られなくて、紫耀と見たんだっけ。
あの頃はまだ廉のことが好きだと打ち明けられていない時だったから、素直に紫耀と二人で楽しんでたな。
廉「俺今年めっちゃ楽しみやわ」
紫「なんで？」
廉「だってお前らと花火見んの、久々やからさ」
『久々って、1年振りなだけでしょ？』
廉「1年振りは久々やろ？」
そう話す廉は、本当に楽しそうで、活き活きしていた。
紫「…お、俺も廉と行くの久々だから、楽しみだな」
紫耀なりにアピールした言葉なのは、私にだけ伝わっていて。
廉「な、ほんま楽しみ」
当の本人はただの友達感覚だ。
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作者名：ぷち。 | 作成日時：2020年5月8日 1時
