今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:48,704 hit
小｜中｜大
23._S side_ ページ24
紫「…廉が好きなのはAなんだよっ……！」
自分でいえば、心の傷が傷んで傷んで。
涙が止まることを知らなかった。
始めから、叶わない恋だって分かってたはずなのに。
いつのまにか俺の廉への想いは、とっくに俺の心のキャパを超えていて。
俺が知らないところまで、俺の頭は廉でいっぱいだった。
紫「…Aも…廉のことが好き…？」
『…好きじゃないよっ…私が好きなのは…』
紫「嘘つかなくていい…俺に気、使ってんでしょ…？」
『違うもんっ…！』
Aの、傷ついたようで訴えかける目は本当に、廉のことが好きじゃないと言っていた。
紫「……帰る、ね…」
『っ……』
Aの顔を見ないまま、俺は家を出ていった。
失恋することなんて、分かってた、分かってたよね？俺…
分かってた、じゃん……
恋をする心は、脳の思考を追い越して
気持ちの制御を許さない。
諦めようって。
もういっその事嫌いになろうって。
そう思うほど、廉の愛おしい笑顔がくっきりと頭の中に浮かんでいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぷち。 | 作成日時：2020年5月8日 1時
