客が七人 ページ8
適当な口実をでっち上げて、彼が上がる時間を待てば良いのではなかろうか。
面倒くさいな、、、と思いつつも珈琲を飲む。
かたん、と音を鳴らして空っぽの珈琲
安室さんにニッコリと笑いかけ、
「6時頃でしょうね」(※捏造)
判りました、と微笑み、勘定を払ってポアロを出る。
6時迄暇だな、と思い近くの書店にて気になる
公園のベンチに腰掛け読みふけっているとついつい時間を忘れてしまっていた。
時計を確認すると5時42分。何時もなら夕餉を食している時間だ。
通りでお腹が空いている筈だ、と一人納得し乍らポアロの裏口近くまでゆっくり歩いていく。
ポアロの裏口付近まで歩き、時計を再度確認すると時刻は5時57分。
予定通りなら後3分で安室透、改め降谷零が出てくる筈だ。
暫く買った本を立ち読みして暇を潰していると扉が開閉する音が聞こえた。
小説を仕舞って顔を上げて、出てきた彼に微笑む。
「、、、何か話でもあるのでしょうか」
聡い人間は、好きでもあるし嫌いでもある。
此の場合は前者だ、話が早くて扶かる。
とはいえ、話は仮の目的。単純に何時バイトから上がるのか確認するのと後をつけ易くする為だ。
『対価は用意出来ましたか』
勿論、出来ていない事は知っている。
まあ此れは単なる口実でしかないのだし、知らない振りを決め込んでも問題ないだろう。
「いや、、、もう少し待って頂けると、、、」
流石にそんな直ぐに150万という大金は動かせないだろうね。
『そうですか、では用意出来たら事務所に連絡を下さい。まあ情報がなくて困るのは貴方達ですので、急ぎませんよ』
あっさりと引き下がり、角を曲がる。
彼が行ったのを確認して、姿や歩き方等を変えて少し離れた所から尾行する。
なるべく尾行されていると認識しないよう、度々路地裏や店に入り姿を変え乍ら。
暫く歩いていると彼の家らしき場所についたので、自然に装って家の前を通り、さっと住所を確認する。
後はもう少し調べて依頼主に情報を売れば依頼は達成。
其の後彼女が如何なろうが私の知った事ではない。
ほくそ笑み乍ら
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紫苑(プロフ) - ありがとうございます！面白くて何よりです！クロスオーバー最高ですよね、、、 (6月14日 4時) (
レス) id: 999d0c307e (このIDを非表示/違反報告)
とめーとー@カド松(プロフ) - 面白いです！お気に入りさせていただきました！クロスオーバーは大好きなので･･･ (6月13日 21時) (レス) @page11 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2023年6月7日 13時
