灰色に生きる情報屋は

客が二十六人 ページ27

暴言が少々あります。苦手な方・いやな方は辞めておくことを推奨します。警告はしましたからね。
あとは自己防衛をお願いします。文句等は受け付けません。

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僕(やつがれ)君が帰った後、事務所内を見回すと未だ少年がいた。

私帰れって言った筈なんだけどなあ。

なンで此奴は携帯片手に私の事を凝視してる訳？意味が分からない。

此の広い世の中、犯罪者と関わりを持ってる奴なンて幾らでもいるだろ。

嗚呼、大量殺人で指名手配されている奴と関わりを持つ奴は少ないか。


「私、君に帰れって言った心算(つもり)だったンだけど、、、ひょっとして意味通じてなかった？」


にこりと笑って首を傾げる。暗にお前は莫迦かと貶してみたんだけど、、、わあ、凄い睨んでくる。

其の携帯はいったい誰に繋いでいるのか、又は繋ごうとしているのか。

警察？其れとも君の知り合いのひょろっちい男性か、又は降谷零か？

何(いず)れにしろ、面倒くさい事になるのは変わりないよね。


「ほら出てって、私今から仕事するから」


シッシッと畜生を追い払うかのような素振りを見せるも、少年はいっこうに動こうとしない。

ええ〜、そういうの怠いから良いって。


「お前、本当に何者なんだ！」


だから煩いって、、、もう良いや。


「あのねぇ、私出ていけってハッキリ言ったよね？しつこいよ。関係ない癖に深入りしてくるんじゃないよ丁稚が。ﾀﾋにたいの？」


感情の制御が曖昧になって、今までの分の心労(ストレス)を全て吐き出さんとばかりに言葉を発する。

顔を歪めて、青筋を立てて。私の顔、多分凄い事になってるんだろうな。

一通り言い終えると、髪を乱雑に掻いて立ち上がる。

少年を首根っこで掴み、あの日の夜のように事務所の外に放り投げる。

扉を閉めて、席に戻る。此れで漸く集中できる。

パソコンと向き合って組合(ギルド)の情報を探しに潜った。

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