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客が二十一人 ページ22

「何時まで居座る気なんですか。早く帰っては?」


溜息を吐いてそう言うと渋々乍らも彼等は出て行った。

二人が去ってから、盗聴器諸々が仕掛けられていないか捜索する。

何もない事を確認して、再度中也に電話を掛ける。


《ん?どうした?》


「いやあ、さっき話に出てた丁稚、実を言うと面識があるんだよね」


心底面倒くさそうな声色でそう伝えると、電話越しでも中也が驚いてるのが伝わってきた。

如何いう事か説明すると、滅茶苦茶同情される。


《で、真逆要件が其れだけ、、、な訳ねェよな?》


「真逆、要件なら他にもある」


丁稚だけではなく盗聴器、発信機、糸目の男、及びに褐色肌の男には気を付けろ。

部下にも伝えると良いよ、と助言して電話を切る。

黒の組織という犯罪組織のみならずポートマフィアをも嗅ぎまわるとは、、、ジサツ願望でもあるのか?

案外太宰と気が合うかもしれないな。

にしても何故米花町を取引現場に選ぶんだ、其処は大人しくヨコハマにしてくれ。

というか如何やって取引の情報をあの少年は入手したんだ。

真逆とは思うが、ポートマフィアに手を出す心算か?だとしたら相当愚かだな。

マフィアが堂々と街中に拠点を構えられるのは、政府も手を出さないからだと云うのに。

まあ唯の愚者なら阻まれるだろうけど、彼の少年はきっと抑えられても振り切って実行しようとするんだろうな。

自分のやる事は正しいと思っている輩こそ、一番の愚か者であり一番しつこいからな。

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紫苑(プロフ) - ありがとうございます!面白くて何よりです!クロスオーバー最高ですよね、、、 (6月14日 4時) (レス) id: 999d0c307e (このIDを非表示/違反報告)
とめーとー@カド松(プロフ) - 面白いです!お気に入りさせていただきました!クロスオーバーは大好きなので・・・ (6月13日 21時) (レス) @page11 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫苑 | 作成日時:2023年6月7日 13時

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