灰色に生きる情報屋は

客が十九人 ページ20

嬉しくない事に、予感は見事的中してしまった。

次の日工藤新一、まあ少年でも私にとっては大差ないから少年で善いや、は糸目の男性を連れて事務所にやってきた。

何故昨日の今日で訪ねてくるんだ、、、少しくらい常識を持ってくれ自称名探偵。

突然の来訪に心の中が荒れたのは言う迄もない。

嗚呼でも、確りとポーカーフェイスは保ったけれど。

然も此の男性も私の事を探る様な目で見てくるから居心地が悪くて堪らない。

仲良く此方を睨む様に観察してくるので正直視線が煩い。

職業柄視線には敏感だからあまり目を向けないで欲しい。

特に探る様な疑う様な目は。

本当に無関係の人を疑うのが好きだな少年＿＿！

初対面で人の事疑うとか結構ヤバいよ君ら。

若し其れで私が白だったら今迄の非礼は詫びてくれるんでしょうね。

嗚呼厭、此奴らなら若しかすると「違った、無駄足だった」程度で済ませて謝罪しなさそう。

直ぐに私から興味がなくなって次の”怪しい”人を標的(ターゲット)にして疑いそう。

嗚呼もう、、、二度と私に関わらないで欲しいよ、工藤新一くん。

何処かの包帯無駄遣い装置と違って私にジサツ願望は無いからね。

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