君の瞳に映る世界の中で ４

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ドアを開けて驚いた






私の目の前に居るのは






岩ちゃん






A『岩ちゃん!?どうしたの？』






岩『これ、ありがと』





岩ちゃんから差し出されたのは





私が持っていった紙袋





岩『弁当箱、返しにきた』






A『わざわざ…持ってきてくれたの？』






岩『うん』





A『持ってても良かったのに』





岩『ラインにも入ってたけどさ…これ、俺の為に買ったんでしょ？』





A『うん。岩ちゃんに差し入れする為に買ったよ』






岩『それなら…また俺の為に作ってよ…』






岩ちゃんのその言葉に





イエスとも





ノーとも言えなかった





岩『なーんて無理だよな(笑)』





A『ごめんね…』





岩『全然いいよ。それはしょうがないもん(笑)ごめん、困らせるような事言って』





私たちの会話を遮るかのように





遠くの方から携帯の呼び出し音





岩『携帯鳴ってるよ』





A『大丈夫、かけ直すから』





岩『臣さんでしょ』





A『多分…そうかも』





岩『じゃあ、邪魔したら悪いから帰るわ。Aさん、またね』







受け取った紙袋をキッチンへ置いて






リビングへ戻って携帯を手に取る





着信とライン





着信はもちろん臣





ラインは臣と…





岩ちゃんからだった






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