†参拾壱話† 王への請願 ページ32
†カルラside†
今日は、煩わしい学校も休みで…私と女…Aは睡眠欲に任せて微睡む。
半分起き、半分眠ったままのような不透明な視界に、長い栗色の髪が揺れる。
私より先に目を覚ましていたらしいAが、机の上の一輪挿しに生けた白薔薇をぼうっと見上げていた。
…何故、起きて直ぐに…私を見ぬ。
苛立ちから指に強い力が籠っていく。
「…カルラさん、ねぇ…、…まだ寝てますか…?」
耳元で鈴が鳴るような心地好い声が響く。
薄く開きかけていた瞳を固く閉ざし、私は寝た振りを継続する事にした。
「…折角のお休みです。
…たまにはお買い物にでも、行きませんか?
…ふふ、…嘘ですよ」
唇に微かに触れた熱と吐息は、確かにこの女の唇で。
「…は、」
微かに漏れた吐息に触れた唇が、柔らかにもう一度私の唇を食む。
「…お休みなさい、カルラさん」
小さな声がして、体が離れる。
「…朝から、随分と…。
…出掛ける用意をしろ」
「…っえ…?」
突然起きた私の寝乱れた髪が視界を遮る。
「…ちょ、待っ…カルラさんっ、何時から起きてたんですか…っ?!」
酷く慌てた様子の女は私の髪に触れて髪を耳に掛け、そしてすぐに指を離した。
「…着替えぬならば、そのままで連れて行く…」
「着替えて来ますっ!!」
すぐさま逃げ出した女の残り香に目を細め、私は着ていたシャツを脱ぎ始めた。
「…用意は、出来ているのか…?」
早々に用意を終えていた私は寝台に腰掛け、欠伸を咬み殺して髪を指でくしゃりと握る。
「…あ、駄目ですよ、髪…」
「…馬鹿者、貴様が遅いのが悪いのだ」
唸るように言い、座った私と立った女の身長差の関係で軽い上目遣いで見上げる。
「…とりあえず、行くぞ」
頷いた女の首に巻いたマフラーを軽く絞め、髪にそっと口付ける。
「…はい…っ!!」
嬉しそうに返事した女を見下ろし、私は女の手を掴んで歩き出した。
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*SSU* - カルラ様〜〜〜〜〜〜♪愛してる〜〜〜♪ (2020年5月10日 2時) (
レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 忘れてましたが！詩音は、私の3DSのアカ、こっちはスマホのアカになります。 (2017年7月4日 18時) (レス) id: 7eba9d74c6 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - ゴミみたいな下手な絵でカルラさん御免なさい… (2017年7月4日 17時) (レス) id: 7eba9d74c6 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 携帯買ったので、一々パスワード入れずに済む…っ!！( ≧∀≦)ノ嬉しい (2017年7月2日 20時) (レス) id: 7eba9d74c6 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - Schicksalさん» そうですね。カルラさん好きの人に会えて光栄です!!これからも閲覧宜しく御願い致します♪ (2017年6月27日 22時) (レス) id: 30e1d5a9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩音 x他1人 | 作成日時：2017年4月2日 21時
