†参話† 拐われた君 ページ4
「…っはぁっ、…ぁ…ふぁ…っ?!」
「…兄さんのお気に入り、捕〜った♪」
余りに唐突に、突然に、その手は私を捕らえた。
息切れしたタイミングで、くらくらした頭が真っ白に染められていく。
「…へぇ、君が兄さんの言ってた女の子かぁ……。
……兄さん、喜ぶだろうな」
そう呟いた誰かの優しい声も、酷く冷たい指も。
何もかもが消えた後を、悔しそうに金髪の青年が見ていた。
頬に、冷たい指が触れている。
「…シン、何故この女を連れて来た?
…返答次第では、断罪も辞さないが…」
「…何で、って…それは、兄さんが気に入ってたから…、」
誰かが言い争う声が、二つ。
ヴァイオリンとヴィオラのように心地好く響く低い声に、目が覚めていくのを感じた。
「…ん、ぅう…、ん…っ…?」
伸びをする私の頬を、甘い匂いがする誰かの長い銀の髪と黒いマフラーが撫でた。
「…やぁ、お早う、Aちゃん」
「…今から貴様の家に向か…」
「…ダメだ、もう陽が昇る。
此処からじゃもう行けない」
「…チッ、」
「…あ、なた…は…っ、」
「…ふむ、見るからに容量の少ない頭でも理解は出来たか。
私は、月浪カルラだ」
そうだ、私を階段の下で受け止めてくれた、あの人だ。
威圧的な金の瞳と銀の髪が蝋燭の灯に当たって生まれる煌めきが、素直に綺麗だと思った。
「オレはシン、アンタとは同い年だよ」
こっちは鮮やかなオレンジの髪で金の瞳、左目に眼帯で眼鏡と…とにかく、一度見たら忘れないような人。
けれど、私はその人を見た覚えが無いから、つまりこの人とは初対面だろう。
「…た、瀧…A、です…」
「…貴様、」
自己紹介の意味、無いじゃない。
不機嫌な瞳が、きっとシンと名乗った人の逆鱗を逆撫でしたのだろう。
「…兄さん、シても…良い?」
「…あぁ、但し私もだ、」
無気力にマフラーを下げながら、カルラさんが私の元へと近寄って来た。
シても…って、どういう事…っ?!
何をされるの、と身構えで目を閉じた私の両肩に、冷たい指が触れた。
そして私は、堪えられずに目を開いた。
其処には、彼等の顔があって。
その視線に気付いたシン君が、苛立たしげに私の目を塞いだ。
「…っあ…?」
**駄作者コメ**
…字、字数が…足りn…
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*SSU* - カルラ様〜〜〜〜〜〜♪愛してる〜〜〜♪ (2020年5月10日 2時) (
レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 忘れてましたが！詩音は、私の3DSのアカ、こっちはスマホのアカになります。 (2017年7月4日 18時) (レス) id: 7eba9d74c6 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - ゴミみたいな下手な絵でカルラさん御免なさい… (2017年7月4日 17時) (レス) id: 7eba9d74c6 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 携帯買ったので、一々パスワード入れずに済む…っ!！( ≧∀≦)ノ嬉しい (2017年7月2日 20時) (レス) id: 7eba9d74c6 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - Schicksalさん» そうですね。カルラさん好きの人に会えて光栄です!!これからも閲覧宜しく御願い致します♪ (2017年6月27日 22時) (レス) id: 30e1d5a9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩音 x他1人 | 作成日時：2017年4月2日 21時
