†拾陸話† 崩れる瓦礫 ページ17
暫く、そうしていただろうか。
朝日が、山の嶺線を照らし出す。
「…カル、ラ…さ…っ、」
名を呼ぼうと口を開く度に、カルラさんは私の唇を塞ぐ。
「…んっ、…朝、か…」
そう呟いた次の瞬間、カルラさんが瞬間移動した。
降りた先は、カルラさんの部屋。
上品な深紅で纏められた室内を横切り、カルラさんは私をベッドに放る。
「ふぁ…っ?!」
ふらふらとして、倒れたカルラさんの下敷きになった私は。
体重が何キロか、なんて解らないけれど、重いのに違いは無くて。
(駄作者((183cm、65kgですよー))
「…ちょ、カ…、ラさ…っ?!」
すぅすぅと寝息を立てて眠り始めたカルラさんの下敷きになった私の前に手がかざされた、と思った時には、もう遅かった。
あ、魔術…掛けられた。
意識が途切れる直前に唇にカルラさんの冷たい指が触れ、その淡い笑みが見えた。
目を覚ました時、其処にカルラさんは居なかった。
ただ、少し離れた所で風呂上がりに髪をタオルで乾かしていたようで。
…引き締まった細身ながら筋肉質な体躯。
すらりと長い手足。
触れれば解るが、白銀の髪は柔らかくてサラサラ。
不意に鋭くも怠惰で無気力な金の瞳が私を射抜いた。
「…学校…行けるのか…?」
「…少し頭痛はするけど…行きます」
頷いたカルラさんは、そして。
悩むように右目を閉じたカルラさんが指を鳴らした。
一瞬の後、私の体を旋風が包んで次に目を開いた時には制服を着せられていた。
「…あ、りがとう…ございます」
戸惑いながらも礼を言い、私達は歩き出した。
「…ねぇ、エム猫ちゃんさぁ…」
「…え?」
学校に着いて一番にそう言われ、私は戸惑ってマフラーをギュッと握った。
吐き気、頭痛で凄く辛い。
「…いや、別にぃ。
何でも無いよー?」
半分答えは出てるしねー。
そう言って、コウ君は体を前に向けた。
授業中も体調は悪化する一方。
「…大丈夫、Aちゃん…?」
「あ、うん、平気…っ!!」
コウ君に笑って返し、私は次の体育の授業の為に着替えた。
着替え終わって体育館に行き、隅に座ると不意に目の前にジャージを着たカルラさんが立った。
「…体調は?」
「へ…平気です、」
今日の体育は、全学年合同で自習。
する事が無い私は、隅で座っていた。
私の右隣に腰掛けたカルラさんは私の額に触れ、静かに溜め息を吐いた。
「…今だけ少し、寝ていろ」
頷いた私は、目を閉じた。
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*SSU* - カルラ様〜〜〜〜〜〜♪愛してる〜〜〜♪ (2020年5月10日 2時) (
レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 忘れてましたが！詩音は、私の3DSのアカ、こっちはスマホのアカになります。 (2017年7月4日 18時) (レス) id: 7eba9d74c6 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - ゴミみたいな下手な絵でカルラさん御免なさい… (2017年7月4日 17時) (レス) id: 7eba9d74c6 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 携帯買ったので、一々パスワード入れずに済む…っ!！( ≧∀≦)ノ嬉しい (2017年7月2日 20時) (レス) id: 7eba9d74c6 (このIDを非表示/違反報告)
詩音 - Schicksalさん» そうですね。カルラさん好きの人に会えて光栄です!!これからも閲覧宜しく御願い致します♪ (2017年6月27日 22時) (レス) id: 30e1d5a9e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩音 x他1人 | 作成日時：2017年4月2日 21時
