検索窓
今日:25 hit、昨日:28 hit、合計:1,564,635 hit

# (44) ページ44




広斗side





ある日。





「おれ、ばあちゃんちいきたい。」







一丁前に成長した輝が
ポッケに手を突っ込みながら言った






Aは普段そういうことを言わない輝を見て

目を見開いたあと、薄く笑う。


まあ。確かに。




輝はAといつもくっついていたがるし
突然おばあちゃんち、って不思議だ。








「…じゃあ、行く?」


「いく!」


「それじゃあ自分のお部屋から電車の絵が描いてあるリュックと、冷蔵庫の中に入ってるりんごジュース持ってきて?」







おっけー!と、にこにこ笑顔で階段を駆け上がってか輝を見て

転ばないようにねーと声をかけるA。





楽しそうなその表情を見て
付き合いたての頃、俺の胸が異常なほどに音を立てていたことを思い出した。








「お前も行く?」


「……ううん。行かない。」






ねぇ、広斗。




桜色の唇が俺の名前を呼ぶと
俺に寄り添うように身体を密着させてくる。







腕にAの髪が当たって擽ったい。






「…私、広斗に渡したいものがあるの。」








頬を紅色に染めたAは

恥ずかしそうに手で自分の顔を覆った。









# (45)→←# (43)



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (816 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2856人がお気に入り
設定タグ:雨宮広斗 , High&Low , 登坂広臣
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆおん | 作成日時:2016年6月5日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。