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# (16) ページ16

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「 っはあ…うっ…ぅ。」




「 ゆっくり息してねー。
大丈夫だよ。お母さん、落ち着いて。」




「 …A。」








いつもはクールで

自分の感情を表に出さない広斗だけど

若干焦りが見えてる。








久し振りに見た

広斗のこの顔。








出会った時は

本当に本当にただただ目つきが怖くて

話しかけんなオーラが漂ってたのに

こんなに進化しちゃってビックリだよ。









どうしてかな

こんな時に広斗との思い出が

私の中で蘇ってくる。









きっと

きっとこれからはふたりじゃないから

いまのうちに幸せだったふたりの時間を

思い出せってことかな?









「 ……はあ。」



「 …間隔短くなってきてるね。

…お母さん、
今日お子さんとご対面です。」









やっぱり

今日なんだ。









嬉しい気持ちと

なんだか寂しい気持ちと

複雑な気持ち、だ。









ちゃんと育てられるかな?

私なんかに









広斗にあまえてばかりの

未熟な私が…









「 …焦んなよ。
俺が言える立場じゃねえけど、ちゃんと守る。」



「 …うん。」



「 …A。」









.








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「 世界で一番愛してっから。」









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作者名:ゆおん | 作成日時:2016年6月5日 19時

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