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「 っはあ…うっ…ぅ。」
「 ゆっくり息してねー。
大丈夫だよ。お母さん、落ち着いて。」
「 …A。」
いつもはクールで
自分の感情を表に出さない広斗だけど
若干焦りが見えてる。
久し振りに見た
広斗のこの顔。
出会った時は
本当に本当にただただ目つきが怖くて
話しかけんなオーラが漂ってたのに
こんなに進化しちゃってビックリだよ。
どうしてかな
こんな時に広斗との思い出が
私の中で蘇ってくる。
きっと
きっとこれからはふたりじゃないから
いまのうちに幸せだったふたりの時間を
思い出せってことかな?
「 ……はあ。」
「 …間隔短くなってきてるね。
…お母さん、
今日お子さんとご対面です。」
やっぱり
今日なんだ。
嬉しい気持ちと
なんだか寂しい気持ちと
複雑な気持ち、だ。
ちゃんと育てられるかな?
私なんかに
広斗にあまえてばかりの
未熟な私が…
「 …焦んなよ。
俺が言える立場じゃねえけど、ちゃんと守る。」
「 …うん。」
「 …A。」
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「 世界で一番愛してっから。」
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作者名:ゆおん | 作成日時:2016年6月5日 19時