HiGH&LOW ___ 雨宮広斗の嫁【登坂広臣】 (ページ13)

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# (13) ページ13

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(( 広斗 ))

Aがアイツに触られた

そう思うと腹が立って仕方ない。

俺しか触れちゃいけないのに

他の男の手が、触れた。

「 …う、ぐっ… 」

「終わりかよ。」

嫉妬と独占欲が

俺の脳を支配して

狂いそうになる。

こんなに

女に本気になるとは思わなかったから

自分のそういう感情に

いまいちついていけない。

「ひ、広斗… 」

「んあ？」

「コブラさん…のこと、殺さないで？」

俺の下で

ハアハア息をしている

山王のひとり。

は、別にどうでもいい。

「 ……なに、お前。
俺よりこいつかよ、ありえねえ。」

「え？何言ってるの？」

「 …俺のことだけ見れねえの？
俺の言うこと聞けねえ？」

山王から離れて

Aを優しく抱き締めると

ふふ、と笑い声が聞こえた。

…何笑ってんだよ。

なんか恥ずかしい。

「広斗、ヤキモチ妬いてる。」

「 …悪い？」

「悪くない。」

にこにこ笑うAを

上から眺める。