ごじゅう ページ8
おいよ side
突然現れた彼女は地下牢を去った時とは、何かが違った
kn「お！君がひとらんの妹か！」
『ひと、らん……？』
その呟きかき消されるように敵が声を上げる
声「なんでお前が出てるんだ！やっと、やっと殺せると思ったのに……！！」
『……その声、もしかして……』
声「そぉ、あんたと同じ軍事学校だった��マリア��」
どうやら敵はAさんと同じ軍事学校に通っていたらしい
Aさんは酷く驚いている
すると、奥から足音が聞こえてきた
マリア「ずぅっとずぅっとあんたを殺したかった。総統から今回の標的を聞いたときぃ、始めて総統に感謝したくらい」
始めて声の主が姿を現し、全員警戒体制をとった
『な、なんで……私たちそんなに関わったことあったっけ？』
マリア「いいやぁ、ないねぇ。でもあんたは私から大事なものを奪ったぁ」
そこからポツポツと語られる、奴の軍事学校時代の話
マリア「私はあんたより早くに軍事学校に入ってぇ、女性の中では圧倒的に1番の実力だった。でもぉ、あんたが入ってきてから変わったぁ」
Aさんをキッと睨みつけて興奮しながら話す女
マリア「あんたは入学してきていとも容易く1番を取ったぁ！それも、男も抜かしてどんどんと！屈辱だったぁ……あのまま1番だったらぁ、私はもっといい国の兵になれて、こんなクソ総統の所なんて来なかったのにぃ！！」
マリア「わかるぅ！？この国で働く絶望を！体も精神もボロボロになるくらい働かされ続けてぇ、挙句には大好きな人にあげるはずだった初めてまで奪われた！！抵抗しようものならぁ、逃げ出そうものなら体に埋め込まれたチップが爆発して死ぬのぉ！」
なんだそれは。ただの僻みじゃないか
コイツなりに酷い人生を送ってきたのだろうが、Aさんを恨む理由にはならない
『……そっか、それは辛かったね。ごめんね』
マリア「………はぁ？」
突然謝るAさん
今の話のどこにAさんが謝る所があるのだろう
『ごめんね。私も目的があって強くなりたかった。あなたも目的があって1番を取りたかったんでしょ？それを潰される辛さは私もよく分かる。そんな酷いことをしていたんだね、私』
マリア「は……な、なんなの、あんた」
女に近付いていくAさん
それを僕たちは、静かに見守っていた
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オタサーの姫 - この小説が出来てすぐくらいから、いっつもいっつも読んでます！！姫、色々あって気分下がりやすいんですけど、この小説が更新されるのが楽しみでいつもわくわくしながら読んでて、これからも主様のペースで素敵なお話を書いてください♡ (2023年4月7日 10時) (
レス) @page19 id: 2596ec346d (このIDを非表示/違反報告)
はすいぬ - すごく読みやすく、丁寧な作品で楽しく読ませて頂いています。しばらくの間更新されていないので、もうこちらは更新しないことに決められたのでしょうか…すごくすごく好きなお話なので主さんが戻ってきてくださることを待っています！！ (2023年3月27日 0時) (レス) @page16 id: 82c88543dc (このIDを非表示/違反報告)
如月蛍(プロフ) - おいよさんらぶなんでこれめっちゃ好きです！！！！！文才がすげぇや！！！！！！ (2022年12月30日 15時) (レス) @page6 id: 39e47f3f88 (このIDを非表示/違反報告)
Rein(プロフ) - ストーリーとか設定とか凝ってて軍パロあまり読んだことない僕でも読みやすいです…いつも楽しく読ませて頂いてます。応援してます！！ (2022年12月29日 22時) (レス) @page6 id: ed50174d33 (このIDを非表示/違反報告)
K - 読んでて凄く楽しいです、最終回まで応援しております (2022年12月29日 17時) (レス) @page5 id: d863e95e63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しーた | 作成日時：2022年8月27日 16時
