おいよさん、恋したらしいってよ ２

よんじゅうなな ページ5

A side





どこか近い所で爆発音が聞こえる


それも、さっきからずっと


戦争だからそんな音はどこからでもすることは分かっている


でも、これは私が攫われてしまったから起こった戦争だ





つまり、私のせいでたくさんの人が死ぬということ





それがただ、怖い





？「おー、やってんね」


『っねぇ、これ大丈夫なの？』


？「……ウチの頭おかしい奴の1人、それは主に罠を仕掛けていて、自身は顔を出さない。だから、そいつの元に辿り着けたとしても大量の体力が奪われていて勝ち目はない」


『そんな……』


？「ただアイツは別に戦闘が得意って訳じゃない。大人数で攻められたら勝てないやろうな」





大人数……今回の戦争は運営国が我々国の力を借りてるっておいよさんが言っていた


ただ、いくら大人数といっても城の中を攻められるのは一部隊しかいないんじゃないか……？





oi「じゃあ僕、自分の部隊の方に戻ります。Aさんとローズさんはここにいてください。終わったらまた迎えに来るんで」


『わ、私も行きます！！私のせいでこんなことになったのに何もしないなんて……』


oi「………じゃあ、Aさんはローズさんと一緒にこの城を出てください。城を出てこの国のはずれまで行ったら我々の仮基地があります。そこに非戦闘員もいるのでそこに避難してください」


『えっ、でも、』





oi「Aさん」





分かってる


いくら軍事学校に行ってたからって、ここは本物の戦場なんだと


でも私のせいでこんなことになってるなんて耐えられない


だから、私もいきたいのに





oi「ここは戦場で、あなた達は今回の戦争の保護対象です。逃げることが優先なんです。大丈夫ですよ、十分役に立ってますから」


『っ、』





そんな顔しないでくださいよ……


ここは戦場で、私たちは保護対象。そんなことはわかってる


だから、私がすることは、





『分かりました』





地下牢を背に、おばさんの手を引いて走り出した





〄〄〄〄〄〄〄〄〄〄〄〄〄〄〄

しーたです


ほんとすいません……失踪しかけてました……


これからちょっとだけ暇な時間が続くんで、書けるうちにたくさん書いちゃいたいと思います

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