ショート！ショート！ショート！

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「あのね？よく考えた？」


「結婚するってそう簡単にはさ？その…色々」

『何がぁ？難しいコトあらへんやぁん』

「…んーとね？先ず、ほら…責任も出来るでし」

『よう分からへんなぁ、あ！子供とか？』

「それは…えっと、それも踏まえ」

『僕は別に要らへんかな、Aちゃんが居ったら』


はぁ

話にならない


『ずっと大好きな人と居れたら幸せやん！』


二ヘラ

そうやって目尻下げてふにゃんと締まりない笑顔は


「隆平っ！それだけじゃ生活出来ないでしょ！」


好きだけど、今はイラつかせる


「大体ね！そんなダラシなく生きててっ」

「幸せになれると思う！？苦労するの分かって…」

「主夫になりたいわけ！？家事もろくに出来な…」

「それにその髭なんなのよ！身体だってぷよぷよ」


今でも大変なのに

結婚なんてしたら…あの紙切れ一枚の効能


彼氏彼女とは違う

別れたくなっても…軽くサヨナラ出来ないのよ？


『髭、嫌いやった？僕は気に入っとるんやけど』

『んーー、身体は…そりゃ太りやすいけど』


「そういうコトを言ってるんじゃなくてっ」


『じゃ、髭剃ったらええの？痩せたらええの？』

「…だから、それだけじゃなくて」

『ねぇ、好き同士一緒に居たいってオカシイの？』

「…だからね？根本は違う…」

『Aちゃんはちゃうの？僕んコト』


僕んコト好きやないの？


そう、改めて聞かれても即答出来なかった

好きとも、嫌い…とも


『…最近、言うてくれへんかったよね』

『…僕ばっか言うてたよ？好きやって』

『…口を開けば文句ばっかりやったもん』


それは…隆平がちゃんとしないから


『…ええよ、分かった、結婚してくれへんなら』

「な、何？隆平…」

『他の人に頼むもん！僕と結婚してくれる人探す』

「はぁああ！？」


ちょっと待ってよ

そういうのは女の人が言うセリフじゃ…ないの？


「りゅ………っ、落ち着いて」

『いやや！Aちゃんなんてもう知らん！』


他の人探すって…当てでもあるの？

前に言ってたショウコちゃん？リョウコちゃん？


本当に私以外の人と、結婚するつもりなの？


そういえば私は隆平の普段を把握していない

私が会社に行ってる間…隆平は何をしてるの？

私が家を出る時も帰宅した時も必ず居たから

休日も、いつも一緒に居たから


何だかんだ言っても隆平は安心だって思い込んでた


それは、間違ってたの？

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