恋しくて…

28 ページ28

大「…………A」


「え、あれ？たっちょん？どした…


大「んー、近くまで用事あって…」


ほんまは待っとったの


大「なぁ？たまには…飲みにでもいかん？」

「うん、いいよ」


Aの会社前で

偶然装って…1時間も待って…


『あー！A！彼氏！？』


「やだなー、違うよ(笑)」


Aの同僚さんかな？

俺らんコト見て


『またまたぁ、照れるなって♪』


「本当に！違うから…幼馴染…ただの幼馴染」


ただの

幼馴染…………か


「ごめん、たっちょん…あの子よく勘違いするから


大「…そか」



別に謝るコトないやん


「どこ行こうか！？」


大「そやな〜ワイン飲みたいな」


「うん！いいよ！じゃあ前に行った…



いつも

楽しそうに話すAが好きで


「たっちょん！信号赤になっちゃう！」


焦った顔や笑った顔


「たっちょんてば(笑)ボッーとして」


困った顔も


「はい！たっちょんはぐれないように」



俺より年下なくせに

お姉ちゃんぶって


繋がれる手と手に


大「お前おらんと迷子になってまうな…」


「やだなぁ、こんな大きいのに迷子とか(笑)」


全部



大「…………好きなんやで」


「何？たっちょんなんか言った？」



やっぱ

俺の声は届かない



大「なんもあらへーん！ほら早よ行こ」

29→←27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す