17.隣のクラスの雅紀くん ページ17
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和也「げ……」
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二宮くんは明らかに嫌そうな顔して、早足になる。私は意味がわからなくてそれに倣ったら
教室に入る手前。ダダダダって音がして、「ニノ！」って背が高い男の子が二宮くんの背中に抱きついた。
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和也「いっっってぇーな！降りろ！」
雅紀「ニノが女の子と話してる！幻じゃない！」
和也「うっせバカ！早く降りろ！」
雅紀「しかも、あれっ？委員長さんじゃない！？」
和也「降りろっつってんだろーが！アホ！」
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光りが透けるような茶髪に、キラキラとした笑顔。背は二宮くんより高くてすらっとした印象。
…あ。私この人知ってる。
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「あ…、いばくん？」
雅紀「うっそ！俺のこと知ってくれてんの？嬉しー！」
「あ、うん…。この前のテストで最下位に近かったって言う」
雅紀「そっちで有名なの？俺？(笑)」
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くはは、って笑ったら笑顔はまるで太陽。隣のクラスの相葉雅紀くん。
さっきの容赦ない二宮くんの暴言と、重そうだったけど本気で嫌そうな素振りを見せてないところから
二宮くんと相葉くんは本当に仲がいいんだなって思った。
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ガラガラと教室の扉を開ける。
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和也「てかなんでお前がいんだよ」
雅紀「それこっちのセリフ！俺文化祭の委員になったんだよ、だからここにいんの！」
和也「……マジかよ」
雅紀「え！もしかして…、ニノも文化祭委員？」
和也「あー、なんで俺寝てたんだろ」
雅紀「最高じゃん！ぃやったー！」
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相葉くんは目をキラキラさせて、黒板を見て席順を確かめると
ニノと委員長さんはここだよ！んで俺は後ろの席！やったね！って話しかけてきて
私と二宮くんは半ば強引に座らされる。……元気がいいなぁ。
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はぁ…って二宮くんが溜息を吐いて、座るとまるでそれを待っていたかのように文化祭実行委員長が前に出て進行していく。
販売の規律やら、なんやらを話していく。でも二宮くんはそんなの聞いちゃいない。
そりゃそうだよなぁ…、なんて思いながら前からプリントが流れてきてそれを受け取る。
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するとそのプリントには「体育館の使用について」と書かれていた。
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