16.文化祭実行委員 ページ16
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ウチの学校は文化祭は6月にすることになっている。
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和也「……なんで俺が。」
「ははは…、二宮くん寝てたから…」
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ーーー…翔『じゃあ。女子は委員長。頼んでもいいかな？』
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予想通り、誰もいなかったら最終的に私に辿り着いて。別に暇だし、いいやと思って「はい」と答えたら
櫻井先生は満足気に頷いて、次の言葉を紡いだ。
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翔『じゃあ男子は余裕ぶっこいて寝てる二宮に決定な。あとで誰か伝えてやって？」
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ーーー…そう言った櫻井先生の笑みはどこか黒くて、あれ？いつも優しい先生なのにな、なんて思った。
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そんな思いを抱いて、時間は過ぎ、時は放課後。
早速文化祭委員の集まりがあるとかなんとかで、召集をかけられた私たちは
ずっと寝ていた二宮くんを起こして、事情を説明するとものすっっっごい不機嫌な顔をして起き上がった。
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和也「………てかなんでアンタが文化祭委員してんの？いいんちょーだろ」
「誰もやりたがらないから、委員長の私がやらされたんです」
和也「へー…」
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“へー…”って！そっちが聞いてきたくせに！
はぁって溜息を吐いて、静かな夕暮れの廊下を歩いて委員会がある教室へと向かう。
隣にはだるそうにカバンを背負って、歩く二宮くん。たまに眠そうにあくびをするところがかわいい。
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そりゃ、女子がほっとくわけないよなぁ…。っなんて思って見ていたら。
パチリ、と目と目が合った。
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和也「……ナニ」
「あ…、いやなんでもない」
和也「アンタってよく俺のこと見てるよね」
「へっ！？」
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バレてんの！？嘘でしょ！？寝てるくせに！？
変な汗が背中からダラダラと。「そうかなー」なんて呟きながら話を変える。
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「そういえばウチの学校って変な時期に文化祭あるよね」
和也「……あー」
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くっそう！ぶっきらぼうだな！って思いながらもうすぐ教室。
あーあ…って思った瞬間。
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「あーー！ニノが女の子と話してるー！？」
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ふと背後から元気で明るい声がした。
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