02.我がクラスの問題児 ページ2
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二宮和也。クラスメイト。いっつもヘッドホン着用。(授業中はさすがに外してる)
顔は可愛くて、先輩にも大人気。もちろん同級生たちにも一目置かれてるが
本人にとってはまるで関心なし。隣のクラスの相葉くんと仲がいいらしく、いっつも一緒にいる。…気がする。
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そんな彼はモテるのに、女の子と全く話さない。例によって私も毛嫌いされている。
話しかけるだけで睨まれ、触れたりなんかしたら暴言を浴びせられ、無駄な会話は即排除。
ーーー…よく分からない。
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分かるのは、先生たちも認定してる「問題児」ということだけ。
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彩音「残念だよねー、あんな整ってんのにさぁ。顔。」
「まあ…、確かに」
彩音「もっとさぁ、愛嬌振り回してさ？ニコニコしてりゃー人気者なのに」
「今も十分人気者だと思うけど」
彩音「今よりもっとってこと。ま、Aとは正反対か！」
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それは確かに。
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私は小さい頃から「超」がつくほどの真面目ちゃんだった。とは言ってもそこまでガリ勉とかではない。
委員長タイプ、って言えばお分かり頂けるだろうか。黒髪が好きで、争いごとは好きじゃない。
クラスの中心の女子はあまり得意じゃなくて、関わろうとも思わない。あんな怖い人たちと関わりたくはない。
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夏休みの宿題は見せてもらうんじゃなくて、見せてあげる派。
趣味は？と言われたら悩んで「読書」という典型的な女子。
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まあ、言ってしまえば「ツマラナイ」女子。
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「……はぁ…」
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そんな憂鬱な気持ちを抱えて、私は家路を辿る。
今日も1日お疲れ様でした、自分。家帰ったらTwitterして、LINE返して、あとは予習して…って
そんなことを頭に張り巡らせて、私は学校から最寄りの駅まで辿り着いて改札を潜る。
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私は電車通学だ。そこまで遠くないけど、近くもない微妙な距離の家。
家の距離でさえも、こう…ハッキリしない私はなんなんだろう。
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はぁ、ってまた溜息を吐いて。ちょうどよくホームに現れた電車に乗り込んで
座れる場所がないから、吊革に捕まると。ふと視線に入る見慣れたヘッドホン。
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斜め前に腕を組んで、目を閉じて、ヘッドホンをつけて座ってる、二宮くんがいた。
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