【HQ!!】久々に幼なじみに再会したら「...お前、なんで生きて……？」って反応をされた件

第三十三時限 ページ36

病室へ入ると、そこには医者に診られながら目を閉じて横たわっているAがいた。




頭にも首にも腕にも痛々しい包帯が巻かれている。




「……あの、容態は」




そう問いかけると医者はこっちを見ては無表情で告げた。



医「……今のところは何とも言えません。脳へのダメージによります。まだダメージの程度が不確定要素なんです。何ともなければ目覚めるはずですが…最悪だと一生このままか、死に至る恐れもあります」




頭が真っ白になった











Aが死ぬ？嘘だろ






「……う、そ…」




誰かが漏らす






その声は虚空に響く





優「Aちゃ…………ん、なんで、誰が」





でもその声は、涙声は誰のものかはっきり解った






なんで、誰が、だ？





解っているくせに





誰がやったのかも、何でやったのかも





そんな安っぽい演技でAの信頼を奪って追い出して





それどころか命まで奪うってのか




なあ、弥栄サンよ




俺は至極普通な人間だよ





普通の人の様にズルだってするし過ちだって犯す





どれだけの人を傷つけたかなんて知りゃしない





でも





お前がAを傷つけることだけは








プツリ







どれだけ神経使っても許せそうにないし許すつもりもないわ





だから今からすべてぶちまける





「なあ……そろそろ止めにしねぇか？」





口火を切った時の声は




恐らく俺の人生で一番静かだった

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