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海の日がもうすぐやってくる。
日本の学生も夏休みがもうそろそろ始まるだろう。
この晴天の空はあの抜けるような青空とは違った。
水蒸気をたっぷり含んだ白っぽい水色をしているのだ。
別に甘いものが食べたいとかいう理由もなく私は唐突に「Fonte Chocolat」を訪れようと思い立った。
通勤、通学の時間はとっくに過ぎて、でもまだお昼には早過ぎるそんな時間。
店内はケーキの甘い香りと一組の女性客が談笑する声に満ちていた。
「いらっしゃいませ」
その声は男の人だったが、三月くんの明るさとは違って落ち着きのある声だった。
すらっと高い身長と少しの笑みを含んだ顔つきはすなわちイケメンと呼ばれるものであろう。
「一織くん…？」
とはいえ変わらない紺の黒髪で同い年の彼を忘れるわけはなかった。
「Aさんですか？」
彼もそう私に問うものの確信があるみたいだ。
「うん、そうです！
ほんとに久しぶりだね」
そう言ってもはや苦笑いのように笑う私。
「そうですね、
先日、兄さんに聞いたんです、あなたがこの店に来たと。
ですから、もしかしたらと。
今日は食べていかれますか？」
さすがは一織くんだ…、さらっと商売してる。
「うん、そうする。
どのケーキも美味しそうで迷っちゃうけど」
「ええ、ご存知でしょうがとても美味しいです。
ちなみにこのケーキが店で一番人気なのですが兄さんが考えたものなんです」
美味しそうなケーキはどれも可愛らしいデコレーションが施してあってこの店内にとても似合っている。
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汐見(プロフ) - 結夏さん» 素敵な感想ありがとうございます。励みになります。これからもそう思っていただける作品になったらと思っております。同時に更新、大変お待たせをいたしました。これからもこの作品並びに不束者ですが汐見をよろしくお願いします。 (2019年11月27日 20時) (
レス) id: ff314090b7 (このIDを非表示/違反報告)
結夏 - とても面白く、お話の世界観に引き込まれ時間も忘れて読み進めてしまいました。更新お待ちしております。 (2019年6月30日 14時) (レス) id: 1273e93dd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐見 | 作成日時：2018年11月16日 19時
