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「久しぶり!
 A、だよな…?」


少年にも見える風貌の彼は私にそう声をかけた。


「うん。三月くん?だよね…?」


近くで話せば男性の中で全く高くない背だって私より高くなって、
昔よりもっと男らしくて大人になっているのがわかる。


「良かった…、オレのこと忘れちゃってるかと思ったよ」

「忘れるわけないじゃん!」


私が最後に見た彼は中学生だったわけで彼は私より4つ上だ。

もう成人したなんて信じられないというか変な感じがする。


「昔はよく一緒に遊んでたのにさー、
 急に会えなくなるとか言われて驚いたし、心配してたんだからな!」


お兄ちゃんのような変わらない発言に思わず頰を緩めてしまった。


「なんだよ!こっちは心配してたんだよ!」


笑われたとでも思ったのか彼はプンプンというような可愛らしい効果音付きで噛み付いて来た。


「三月くんってお兄ちゃんみたいだと思ってたけど変わんないなって」


どちらかといえば良いお兄ちゃんだ。

お手本にしたいぐらいの。

斯く言う私に兄はいないのだが。


「まあAがちっこかった時からずっと一緒だったから兄ってのは間違いじゃねえよな!」


彼はなぜだか誇らしげにそう答えてひまわりみたいな笑顔を見せる。

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汐見(プロフ) - 結夏さん» 素敵な感想ありがとうございます。励みになります。これからもそう思っていただける作品になったらと思っております。同時に更新、大変お待たせをいたしました。これからもこの作品並びに不束者ですが汐見をよろしくお願いします。 (2019年11月27日 20時) (レス) id: ff314090b7 (このIDを非表示/違反報告)
結夏 - とても面白く、お話の世界観に引き込まれ時間も忘れて読み進めてしまいました。更新お待ちしております。 (2019年6月30日 14時) (レス) id: 1273e93dd3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汐見 | 作成日時:2018年11月16日 19時

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