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車椅子に乗せてもらいお母さんの元へ。
たくさんの人がお母さんの周りにいる。
現実を受け止めたくないせいか、近づけない。
怖い。
一人のナースが私の車椅子を
お母さんのベットの横まで押してくれた。
A「お母さん.....一人にしないで....。」
それしか言葉が出てこない。
うっすらと目を開けたお母さんが私の手を握ってくれた
そして、ゆっくりゆっくりと、話し始めた
母「A。ごめんね。お母さん、ちょっと苦しいわ。守ってあげられなくてごめんね。ごめんね。生きて。笑顔で。Aなら大丈夫よ。
....だって、お母さんとお父さんの子だもの。」
私は、こらから訪れるすぐ先の未来を覚悟した。
母「A...。 あなたの歌を、もっと聞きたかった。これからも歌ってね。大好きよ....」
A「おかあさん。わたし、がんばるね。」
その会話を最後に
病室には、お母さんの命が尽きたことを知らせる、なんの乱れもない電子音が流れた。
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作者名:リオ | 作成日時:2017年12月21日 21時