-ほんの、一瞬。- ページ27
『忽然と姿を消した。』
街の人みんなが口を揃えてそう言っていた。
炭治郎が手がかりを掴んだと言っていた被害者から得た情報もそうだった。
夜道を談笑しながら歩いていた帰路。
隣にいた女の子がまるで、
神隠しにあったかのように姿を消したらしい。
手を伸ばせば届く距離に居たのに…
被害者の不甲斐なさや悔しさがひしひしと伝わってきて怒りが込み上げてくる。
そんな�狹椶雖瓩瞭�いを纏うAに炭治郎は心配そうに目を向ける。
「…A、」
「…っふふ！今日の甘味美味しかったね！また行きたいなぁ！」
「…いや…甘味なんて…」
Aが出したとは思えない突然の可愛らしい高い声に思わずポカンとAを見つめる炭治郎。
そんな炭治郎をギロリと鋭く睨むA。
「(演技"！！)」
「(なるほど！すまない！)」
ぁぁぁ…、調子が狂ってしまう。
Aだと分かっていても
目の前にいるAはどう見ても女の子にしか見えない。
炭治郎は再びチラリと横目でAを盗み見る。
綺麗な着物に身を包んだA。
提灯の柔らかな光を反射する白い肌。
薄い唇に乗せられた紅。
瞳を縁取る長い睫毛。
演技だと言って談笑するその笑みに目が奪われて離せない。
「……可愛らしい。」
「え」
＿＿コロン、
と歩みを進めていたAの足が止まる。
炭治郎は思わずこぼれ落ちた己の発した爆弾発言に、ぼ！ぼ！ぼ！と顔に熱が集まり、顔をAから背けわたわたと手を動かす。
「あぁ…っ！いやっ、これは…その……！」
＿＿その警戒が緩んだ、その一瞬を突いて鬼は動きはじめた。
「Aの着物姿が綺麗だなとか、長い睫毛も、白い肌に紅が映えて本当に……(来る！！)…綺麗だなって。」
「(地面の…中！！！)」
Aは鬼の迫る影と、炭治郎は匂いを察知し互いに目配せ合う。刀を抜こうと体勢を整えようとした、その刹那。
ことん。
と地面に提灯が落ちた音と同時に鼻腔を駆け抜けた禍々しい鬼の匂い。
隣に居たAを慌てて確認するものの姿を忽然と消してしまい地面に落ちた提灯の蝋燭がゆらゆらと揺らめき、フッ、と消え辺りに暗闇が広がる。
「＿＿A！！！」
どこにもいない……
目配せをした後、ほんの一瞬、Aから目を離した隙に…。
忽然と姿を消すという話は本当だったようだ。
だけど今、確かにAは�爐海海砲い覘瓠�
Aと鬼の匂い。
匂いが一番濃い場所……ここだ！！！
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あ - パースワード教えていただければ嬉しいです (2月29日 19時) (
レス) @page32 id: 9e43a05317 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - ずっと前から見ていた作品でアカウント変えてからやっと見つけました。パスワードを教えていただけたら嬉しいです (2月8日 8時) (レス) id: 094a65f89f (このIDを非表示/違反報告)
あい - 一気に見さて頂きました。おもしろかったので続きが読みたいのでパスワードを教えていただけたら嬉しいです。 (1月25日 19時) (レス) @page29 id: b97ed817a2 (このIDを非表示/違反報告)
ぴえんはけつの穴 - かきなおし途中でもいいので読みたいです…この続き全部パスワード管理で寂しいです…気長に待ってます！ (10月30日 17時) (レス) @page31 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
きょむ - 前に無限列車編の途中まで読ませてもらってた者です！ほんと大好きな作品です🌼めちゃめちゃ面白かったのでまたもう1回読みたい…🥺急かすつもりは無いのでいつか読めたらいいな〜ぐらいの気持ちで待ってます！のん。さん応援してます！ (9月13日 12時) (レス) id: b566dd52f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月22日 8時
