-紡がれた命よ、誇れ- ページ9
「坊主の持っていた御守り。あれは鬼除けの御守りだ。稀血は鬼に狙われやすい。鬼にとって稀血の人間は普通の人間を百食うのと同じくらいの栄養価がある。それが坊主、お前と坊主の両親だ。」
「…っ、」
「だから坊主に御守りを持たせていた。しかし坊主の両親は持っていなかった。何故だ。」
「…うちは、贅沢ができるほど裕福な家庭ではありません。暮らしは決して楽ではありません。だから…、」
「一つの御守りを坊主に持たせていた。と言うことか。坊主、お前が助かったのはただ鬼が現れた時間に街に居なかったからじゃない。その御守りが坊主を鬼から守ってくれたからだ。」
「……っ、」
そんな大事なものを…
お父さんとお母さんは私に渡していた。
自分たちも同じようにいつ鬼に狙われるかわからない危ない状況だったのに？
……私が、もっと早く、
「�爐發辰帆瓩�帰っていれば�瓩�？」
「＿＿ッ、」
「自分達の事よりも坊主の未来を望んで渡していたのだろう。こうして坊主の未来は両親の意思で紡がれている。自分が生きていることを誇りに思え。」
「…は…い、」
Aはツンと痛む鼻の奥と
溢れ出そうな涙をグッと堪える。
「…しかし、稀血だと鬼を引き寄せやすい。こりゃ短期間で実戦が出来て好都合だ。坊主はすぐ強くなれるさ。御守りは暫く俺が預かる。」
「構いません。影千夜さんに預けます。」
大丈夫。
この人は信頼できる。
一等大事な御守りを
この人になら安心して預けられる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
一頻り話を聞いた。
まず�狄佑筏瓦琉磴き瓠�
鬼の主食は人間。
腕を切られようが足を切られようがすぐに元に戻る。奇妙な術を使う鬼もいる。
トドメを刺すには日の光に当てるか特別な刀でないとトドメは刺さないこと。
人は人を食べない。
手足を切られれば戻らないし鬼と違い脆く傷の治りも遅い。
人の心が人を鬼そのものへと変えてしまうこともある。
「鬼の親玉がいる。そいつが鬼を増やしている。だからお前の親の仇はその親玉だ。いいか。よく名を覚えておけ。その鬼の名は�犁管馗� 無惨�瓩澄�」
「�犁管馗� 無惨�瓠帖帖弔修竜瓦鯏櫃擦弌◆�
「そうだ。あいつへの近道が鬼殺隊。古から存在する政府非公認の組織。坊主を俺のやり方で鬼殺の剣士へと育てる。坊主が食われるのが先か、鬼の親玉にトドメを刺すのが先か。俺がこの目で見届けてやるさ。」
「鬼殺…隊、」
.
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はな - とても素晴らしい作品でドキドキハラハラしながら読ませてもらっています！続編を読みたいのですがパスワード教えてもらえたら嬉しいです！！ (2022年12月17日 1時) (
レス) id: 91f9c89261 (このIDを非表示/違反報告)
らむね(プロフ) - 続き読みたいです！！パスワード教えてくれませんか？ (2022年4月30日 15時) (レス) id: 5ec7e35342 (このIDを非表示/違反報告)
皐 - とても素晴らしい作品でした！続きも読みたいので、パスワード教えてください (2022年4月27日 18時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
のん。(プロフ) - 胡蝶3姉妹推しです!さん» 胡蝶3姉妹推しです!さん はじめまして！恐れ多い御言葉大変恐縮です...！これからも書き殴っていきますので何卒お付き合い頂けますと幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年7月31日 9時) (レス) id: 026c0ddca4 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶3姉妹推しです!(プロフ) - わぁぁぁ私の作品が塵以下だったとしたら貴方の作品は神より凄い！ (2020年7月31日 6時) (レス) id: 7688185c2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月1日 23時
