-空に吐いた弱音と事実- ページ8
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鳥の囀り、葉の擦れる音。
よそよそと流れる川のせせらぎ。
木々の間から漏れる暖かい日射し。
Aはギシギシと身体を軋ませながら影千夜さんに言われた川へと漸くたどり着く。
「…いったた、」
痛いのは、自分が弱いからだ。
ただ歩いただけ。
ただ歩いただけでここまで痛む身体は
まだまだ弱いという事だ。
あの人は、影千夜さんは全然そんなことなかった。
「…早く、近付けるかなぁ…。」
水浴びをしながらAは空を見上げる。
ポツリと溢した弱音にぶんぶんと首を振る。
「近付くんだ。一歩でも二歩でも。」
ぱしっ！
と己の頬を叩き喝を入れる。
汗や血、雨によってついた土埃、こびりついた汚れを落とす。
傷は痛むが泣き言は言ってられない。
元より短かった髪も頭から顔を突っ込み冷たい川水で弱音も泣き言も洗い流すA。
ひとしきり身を清めたあと影千夜に用意してもらった着替えに袖を通す。
「んっ？男の子、用？」
そっか！
動きやすさを考慮した上で…！
流石 影千夜さん…！！
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「ただいま戻りました！」
「おう。似合うじゃねぇか坊主。ちょっとこっち来て座れ。話しておくことがある。」
「坊主じゃありません。Aです。影千夜さん。」
戻るや否や部屋に招かれ座れと
言われ正座をし影千夜と向き合うA。
坊主じゃありません。
言うなら嬢ちゃんだ。
えっ、この人ほんとに私を男の子だと思ってるの？
しっ、失礼〜！
用意された着替えも男の子用だったし。
「俺は俺の呼びたいように呼ぶ。だから坊主。」
「(まっ、いっか…)………はい。」
こ、こんちくしょう！
「まずは坊主自身について。色々と説明しねぇと。聞きたいこともある。お前、いくつだ。」
「えっと…今年で十になります。」
「…そうか。」
一瞬、影千夜は眉を顰めた。
「
「(稀血……)」
『これはさっきの稀血の人間のガキか！』
鬼が言っていた言葉を思い出す。
�犁�血�瓠�
鬼は確かにそう言っていた。
＿＿嫌な記憶が鮮明に蘇る。
だめだ、
だめだ、！！
今は影千夜さんとの話に集中しろ！！
「………鬼が、そう言ってました。ですが、その言葉の意味は知りません。」
「そうか。嫌なことを思い出させたな。」
「…、……いえ。」
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はな - とても素晴らしい作品でドキドキハラハラしながら読ませてもらっています！続編を読みたいのですがパスワード教えてもらえたら嬉しいです！！ (2022年12月17日 1時) (
レス) id: 91f9c89261 (このIDを非表示/違反報告)
らむね(プロフ) - 続き読みたいです！！パスワード教えてくれませんか？ (2022年4月30日 15時) (レス) id: 5ec7e35342 (このIDを非表示/違反報告)
皐 - とても素晴らしい作品でした！続きも読みたいので、パスワード教えてください (2022年4月27日 18時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
のん。(プロフ) - 胡蝶3姉妹推しです!さん» 胡蝶3姉妹推しです!さん はじめまして！恐れ多い御言葉大変恐縮です...！これからも書き殴っていきますので何卒お付き合い頂けますと幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年7月31日 9時) (レス) id: 026c0ddca4 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶3姉妹推しです!(プロフ) - わぁぁぁ私の作品が塵以下だったとしたら貴方の作品は神より凄い！ (2020年7月31日 6時) (レス) id: 7688185c2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月1日 23時
