-輝く水面- ページ43
「＿＿そんな過酷な…」
「まだまだ修行不足で実力不足だったって現実がコレです。もっと…強くならなきゃ、ですね。」
いや、Aは強い。
きっとこの怪我がなければ
ここまで苦戦はしなかったはずだ。
この人からは強い覚悟と、硬い信念の匂いがずっとしている。
＿＿でも、不思議なんだ。
この人の本心の匂いは全くわからない。
きっと大きな何かを隠している。
そう、嘘の匂い。
Aはずっと息をするように嘘を吐いている。
……ん？
匂いが変わる、動揺と羞恥の……
「あ…あのっ、炭治郎さん。」
「なんだ？A。」
「そのっ、手……ッ」
「手……、？」
包帯を巻いていた炭治郎の手はAの肋付近でピタリと止まったままだ。つまり、
ずっと！！
際どいとこに手があって嫌なんだよぉお"ッ！！恥ずかしさで心臓爆発しそうなんだけど！！？
やだもう！お腹も肋も背中も！男の子にこんな、こんな！触られたのなんて初めてで訳がわからん"！！
「……はっ、早く終わらせて、休養とりませんか…っ？」
ドッドッドッ、と鼓動が早く血流が良すぎるくらい血の巡りが良くなる。
顔がだんだんと赤く染まり熱くなるのがわかる。
炭治郎さん、無駄に距離感近いから
余計に意識しちゃうんだよぉ……。
「ごっ、ごめんっ！そ、そうだな！？早く終わらせて休もう！？」
焦る匂い
羞恥の匂い
動揺と困惑。
赤く染まる顔や耳。
小刻みに震える小さな目の前にある身体。
細い肩を自分が貸した青い羽織を抱く、その白い腕。
やけに煽情的な光景に思わずゴクリ、と息を呑んだ。
感化されるように炭治郎まで赤く染まり手際の良かった先程の動きは何処へやら。
ぎこちなくワタワタと手当を再開させるのだった。
「(細い…ご飯ちゃんと食べてるのか…薄い……っぁ"ぁ"、！！しっかりしろ！……長男、俺は長男！)あと少し、……よし！これで暫く大丈夫だろう。」
「……ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ。」
ふぅ、と安堵の息を吐くA。
�狆�し待っててくれ�瓩藩イ靴�声を掛け血濡れたAの着物を手に川へ。行こうとしたその手を、Aが遠慮がちににそっと掴んだのだ。
そんなAに炭治郎もパチクリと瞬きを繰り返した。
「？、どうしたA……」
「次、……炭治郎さんの番。」
少し恨めしそうに此方をジトリと見上げるAに目の前がチカチカとしたのは水に反射する陽が目に入ったから、だ。と自分に言い聞かせた炭治郎。
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はな - とても素晴らしい作品でドキドキハラハラしながら読ませてもらっています！続編を読みたいのですがパスワード教えてもらえたら嬉しいです！！ (2022年12月17日 1時) (
レス) id: 91f9c89261 (このIDを非表示/違反報告)
らむね(プロフ) - 続き読みたいです！！パスワード教えてくれませんか？ (2022年4月30日 15時) (レス) id: 5ec7e35342 (このIDを非表示/違反報告)
皐 - とても素晴らしい作品でした！続きも読みたいので、パスワード教えてください (2022年4月27日 18時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
のん。(プロフ) - 胡蝶3姉妹推しです!さん» 胡蝶3姉妹推しです!さん はじめまして！恐れ多い御言葉大変恐縮です...！これからも書き殴っていきますので何卒お付き合い頂けますと幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年7月31日 9時) (レス) id: 026c0ddca4 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶3姉妹推しです!(プロフ) - わぁぁぁ私の作品が塵以下だったとしたら貴方の作品は神より凄い！ (2020年7月31日 6時) (レス) id: 7688185c2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月1日 23時
