-宿敵再び- ページ22
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「ッ＿＿＿らぁああっ！！猪コラァ"！！！」
あと少しで山の頂上なんだよ！！
クソ猪！
ド畜生め！！！
枯葉を蹴散らしAは
奇声を上げながら山を全力で爆走している。
そのAの後ろを黒い物体が追いかける。
手には木を切る用の斧。
帯には特注の折ったら首を折られると脅された刀。
背中には大きな籠。
また山の頂上へ向かう途中で例の猪に追いかけ回されているというわけだ。
ズルッ
「ッ……！！？、っべぶルあァ"っ！！」
昨日の雨でぬかるんだ山道は
Aの足元を嘲笑いながら掬い上げ
派手に顔面から転んだA。
「……雨なんか。雨なんか、大嫌いだ。修行の邪魔をする猪も嫌いだ。っへへ…っ…この…ッ」
ゆらり、と立ち上がるAの表情は前髪に隠れて見えないものの口元は歪み不気味な笑みを浮かべ首には青筋がいくつも浮かんでいる。
ヒュゥウ＿＿
「影の呼吸 壱ノ型 �牘篤Л瓠�」
Aは、ゆらりと姿を消す。
猪の影目掛けて一瞬で踏み込み
握りしめていた斧で一気に猪に決着を付けたのだった。
「猪ィ……、よくも邪魔してくれたなぁ。今日は猪鍋で決まりだァ……！」
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呼吸を使う。
全身の筋肉の活性化。
ヒュゥウ＿＿
斧を振るう手に意識を集中させる。
血が巡る感覚。
骨を強化させる感覚。
いけるっ、
さっきの猪を倒した時を思い出せ！
カーンっ！
ミシミシとこの間は何度も叩かなければ倒れなかった木を一撃で倒すことに成功したA。
「よっし！できたッ！」
ストン！ストン！と
薪を作れば籠に放り込み今日のノルマを終える。
帰りも呼吸を意識する。
ヒュゥウ＿＿
今度は足だ、足を意識しろ。
「よっ、ほっ！」
自分と同じくらいの背丈の籠に山盛り積まれた薪を背負い軽々と飛びながら山を下る。
呼吸はすごい。
呼吸一つでここまで身体能力が向上するとは。
「影千夜さん、今日は猪鍋ですよっと！」
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「今晩、洞窟へ向かう。鬼をおびき寄せる為、深夜出る。覚悟しておけ。今日がお前の生きるか、死ぬか。分かれ道だ。坊主、どんな時も正しい呼吸を忘れるな。この修行で鬼を実際に倒せたら最終選別へ出ることを許可する。」
「＿＿ッ、！はいっ！」
影千夜さんにそう、告げられたのは実に4年の歳月が過ぎ去った時だった。
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はな - とても素晴らしい作品でドキドキハラハラしながら読ませてもらっています！続編を読みたいのですがパスワード教えてもらえたら嬉しいです！！ (2022年12月17日 1時) (
レス) id: 91f9c89261 (このIDを非表示/違反報告)
らむね(プロフ) - 続き読みたいです！！パスワード教えてくれませんか？ (2022年4月30日 15時) (レス) id: 5ec7e35342 (このIDを非表示/違反報告)
皐 - とても素晴らしい作品でした！続きも読みたいので、パスワード教えてください (2022年4月27日 18時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
のん。(プロフ) - 胡蝶3姉妹推しです!さん» 胡蝶3姉妹推しです!さん はじめまして！恐れ多い御言葉大変恐縮です...！これからも書き殴っていきますので何卒お付き合い頂けますと幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年7月31日 9時) (レス) id: 026c0ddca4 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶3姉妹推しです!(プロフ) - わぁぁぁ私の作品が塵以下だったとしたら貴方の作品は神より凄い！ (2020年7月31日 6時) (レス) id: 7688185c2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月1日 23時
