-早過ぎる再会- ページ32
「血…稀血ィ…稀血ィイ！」
「はぁ……口開けば稀血、稀血…もう、うっっんざり。あっ、ねぇねぇ後ろのおにーさん！怪我してるとこ悪いんですけど、ちょっと木の影に下がれますか。」
「なんなんだ稀血って！なんなんだお前！」
「……無駄口は後。死にたく無かったらさっさと動いて下さい。」
「ヒィ"！」
背後をギロリと睨めば少年はAの
後ろの木の裏へと避難しこちらの様子を伺っている。
後方を確認したその一瞬の隙をついて鬼は攻撃を仕掛ける。
「よ、っと！」
咄嗟に身を翻し攻撃を受け流す。
飢餓状態の鬼は止まらない。
目の前に稀血というご馳走がいるのだから。
「＿＿影の呼吸 壱ノ型 �牘篤Л瓠�」
間合いに飛び込んできた鬼の影に音もなく飛び込みそのまま頸を斬り落とした。
ボロボロと灰になって消えてゆくその姿をAは冷たくただ見詰める。
「おにーさん、もう終わりましたよってありゃ…いつの間にか居なくなってやがる。助けてもらったんだからお礼の一言くらいって言えよっ！恩知らず！…ふんだ！」
大丈夫。
あの時よりも、ずっとずっと強く
誰かを守れる力を身につけている。
4年間の修行の成果が実を結んでいるのを実感する。
影千夜さんのおかげだ。
本当にありがとうございます。
すぅ、と影千夜がくれた襟巻きに顔を埋め大きく息を吸うと、懐かしい優しい匂いが鼻腔を駆け抜ける。
あとどれくらいの鬼がいるのだろう。
山が広すぎて正確な数が絞り出せないや。
すぐ近くにでっかい鬼の影。
……そして見知った人の影。
ありゃ、これは炭治郎さんだ。
まずいな、早々に出会うなんて。
でも炭治郎さんの他にも影が二つ。
苦戦してんのかな。
「……行き、ますか。」
シュン、とAが姿を消したのと同時に一つの影が鬼に呑まれ消えてゆくのを感じた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
一つの影が消えた。
鬼が人を食った。
絶対に倒す。
＿＿居た！
Aは影の如くゆらりと
鬼に近付き勢いそのままに刀を振り下ろす。
「＿＿ッらぁあ！！」
ザシュ！！
と大きな鬼の腕を一つ切り落とす。
って腕、何本あるんだよっ！
気色悪るゥ"……っ！！
ってかデカぁ！！
いやいや、大き過ぎるだろっ！！？
「……A！？」
「さっきぶりですね、炭治郎さん。こんなに早く再会するなんて。なんて、加勢します！長引くと厄介なので強力して倒しましょう！」
.
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はな - とても素晴らしい作品でドキドキハラハラしながら読ませてもらっています！続編を読みたいのですがパスワード教えてもらえたら嬉しいです！！ (2022年12月17日 1時) (
レス) id: 91f9c89261 (このIDを非表示/違反報告)
らむね(プロフ) - 続き読みたいです！！パスワード教えてくれませんか？ (2022年4月30日 15時) (レス) id: 5ec7e35342 (このIDを非表示/違反報告)
皐 - とても素晴らしい作品でした！続きも読みたいので、パスワード教えてください (2022年4月27日 18時) (レス) id: 5f014d6a1f (このIDを非表示/違反報告)
のん。(プロフ) - 胡蝶3姉妹推しです!さん» 胡蝶3姉妹推しです!さん はじめまして！恐れ多い御言葉大変恐縮です...！これからも書き殴っていきますので何卒お付き合い頂けますと幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年7月31日 9時) (レス) id: 026c0ddca4 (このIDを非表示/違反報告)
胡蝶3姉妹推しです!(プロフ) - わぁぁぁ私の作品が塵以下だったとしたら貴方の作品は神より凄い！ (2020年7月31日 6時) (レス) id: 7688185c2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のん。 | 作成日時：2019年9月1日 23時
