リアル不仲のWエース 2【THE RAMPAGE】 (ページ8)

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＊正式メンバーページ8

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【「THE RAMPAGE」に選ばれた気持ちは？】

『……いや、なんか、本当……、
何回も衝突を繰り返してきて、みんなでここまでやって来て、
ずっとみんなで踊り続けたいって思っての今日だったんで、
ホッとしました……』

『自分が受かったってことより、
みんなと一緒になれたことが嬉しく思います』

『これまでたくさんのご支援をいただき、
本当にありがとうございました』

インタビューに答えたAは、
未だに喜びを分かち合うメンバーを眺めていた。

それから、HIROから温かいメッセージをもらって、
楽屋に帰ろうって言う時だった。

海青「Aさん！」

『うっわっ！』

海青「やりましたよ俺ら！」

『やったね、頑張ったねみんな』

海青がAに抱きついた。

そのまま二人で喜びを分かちあってる時、
その隣にルートCのメンバーが集まってきた。

壱馬「やったな俺ら」

瑠唯「ホッとしたね」

慎「頑張りましたね……！」

彰吾「みんな頑張った。
Aも、よくここまで耐えたな」

『っ、もう泣いてもいいですか……』

海青「いいんだよ泣いても……」

この時、Aがメンバー全員の前で初めて泣き崩れた。

それを海青が抱き留めて、
今までAと揉めてたメンバーもAを見る。

彰吾がずっとAの頭を撫でる。

瑠唯「ずっと不安だったね、A。
ここまでよく走り抜けてきたね」

『ずっと、怖くて。
舞台に立てばファンの人に指さされるし、
後ろに行けばメンバーとも上手く話せないし……』

瑠唯「うん」

『なんで私だけって、ずっと思ってたけど、
でも、私しかここには居ないから、そう思うのも分かるし……っ』

瑠唯「うん。
武者修行中ずっと不安だったもんね。
自分が受かって誰かが落ちたらどうしようって」

『っ……なんで私なのって、ずっと思ってて……。
ずっと、苦しかったし……っ』

瑠唯「うん」

『けど、今日、みんなで呼ばれて、良かった。
やっと、みんなと、同じラインに立てた……っ』

瑠唯「うん」

ファンからも非難の声を浴びせられ、
メンバーからはほぼ拒絶反応を取られ続けた。

だがそれでもAはメンバー全員と受かりたい。

その願いを知っていたルートCを筆頭に、
Aの涙の意味を理解した残りのメンバー全員が、
最後の最後でようやく心を繋げた。