リアル不仲のWエース 2【THE RAMPAGE】

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会議の後。





陣はAを受け入れられないメンバーを招集した。



そこには健太、北人、樹、翔平、昂秀、拓磨が集まり、
陣と力矢はむきあった。









陣「どうして認められないか聞いてもええ？
別に本人に言う気は無いから、ハッキリ言ってええよ」





樹「正直、女性を軽視してるわけじゃないですけど、
どうして彼女が居るのか、ってのはあります」



北人「今まで男性グループってのでやって来てるから、
何でここに女の子が居るのっては思ったりもします」



拓磨「北人さんと同意見です」



昂秀「自分も……」



翔平「ダンスが実力社会なのは知ってます。
けど、元は男性グループだったんだから、
ここに女性を入れてどうするんだってのは、思ってて……」



健太「正直誰も口にしてないけど、悔しいじゃん。
Aが受かって落ちましたって。
俺らはオーディションやってここに居るけど、
Aはそうじゃない。

それだけでも理由だって思うけど」





力矢「そうやって思うのも、その声が上がってるのも分かる。
実際、見に来てくれてる人たちもそうだし」






力矢「けど、仲間である以上あからさまに避けるのは、
グループの印象が乱れるから、辞めて欲しい」




「「…………」」




力矢「これはAにも言ってるけど、
候補生でもあるけど、今は仲間なんだって、ライバルなんだって
プロ意識を持って欲しい」










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それから何度か交流を交わして、
あからさまに避けることは無くなったのだが。










『別に言われたからって仲良くなろうって思わない。
嫌なら嫌で仲良くしなくていいですよ』



北人「あ、いや……そういうつもりじゃ」



健太「力矢さん、やっぱり俺ら無理っす。
こいつと仲良くするなんてできません」



北人「ちょ、健太さん……！」



樹「同感です」



昂秀「樹さんまで…！」



力矢「ならお前らは落ちて終わりだな。Aも」





「「『………』」」





力矢「誰が今の状態のグループを好きになる？
今は意地を張ってないで、その人自身を見ろ」










それからしばらくの間、接触することはなくとも、
互いを観察する期間が設けられた。

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