リアル不仲のWエース 2【THE RAMPAGE】

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スランプになって2ヶ月。







スタッフ「┈┈┈役鈴本Aさん、┈┈┈┈役岩田剛典さん、
オールアップです！お疲れ様でした！」




剛典「お疲れ様でした！」



『ありがとうございました』







剛典「ここ三ヶ月ノンストップで走り続けてきて、
楽しい現場でゴールを迎えることができたんじゃないかと思います。
Aとも久しぶりに共演することができて、
一緒にゴールを迎えられたことを幸せに思います。
本当にありがとうございました！」




『三ヶ月怪我も無く無事に走り切ったことに安堵しております。
今回は今までに無い役柄だったので不安でしたが、
最後は笑って岩田さんと終わりを迎えられて安心しました。
まだまだ撮影続きますが、お体に気をつけて頑張ってください。
三ヶ月間、お世話になりました』







二人は花束を抱えてカメラの前に来る。



主演のキャストも並んで、写真を数枚取ると、
今度こそその場を離れた。







剛典「あ、A」



『はい？』



剛典「良かったらご飯行かない？」



『……』



剛典「海青も呼んでいいから、ね？」



『でも……』



剛典「少し話そうよ。
Aが今抱えてるものも。

もしかしたら力になれるかもしれないし、ね？」



『……海青が良いって言ってくれるなら』



剛典「うん」







海青「うっす！おまたせしました！」



『急にごめんねちぇい』



海青「大丈夫ですよ」



剛典「本当フッ軽だね(笑)」







海青と合流した二人は、
剛典が予約してあるお店に入っていった。



メニューを見て、三人分頼んだ剛典は、
Aと海青を交互に見た。







剛典「でさ、本題なんだけど、
最近Aがダンスできないって話聞いてんだ俺」



海青「だいぶ広まってるんですね」



剛典「Aのことを考えると、スランプじゃんね。
頑張りすぎたかなぁここまで、ね？」



『……どうですかね。
頑張れてるんですかね、私……』







その声はとてもか細くて、
静かな店じゃなかったら聴き逃してしまいそうな声だった。




海青は不安そうなAに顔を向けると、
そこにいるAはただ笑っているだけだった。

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