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*▽ ページ37









Aが今回スランプに陥ったきっかけは、
責任感なんだと誰もが気づいていた。




ここ最近ずっとお芝居の仕事で、
リハーサルに参加できなかったりとかしてた。



俺らは気にしないでって言ってたけど、
本人は気にするのも頷けるので。







北人「苦しそうだね、A」



樹「俺らのスランプと、あの人のスランプは、
根本的にワケが違いますからね」



北人「たった一人の女の子って言う重圧、
俺なら耐えきれないな」



樹「そもそも同じ土俵にも立てませんよ」







俺と樹が目を向ける先には、必死に追いつこうと
海青や翔吾を巻き込んで練習を続けてるA。




大人しく寝とけばいいのに、
風邪でもなんでもなく興奮のし過ぎで熱発してるA。




後数時間後には本番を迎える。







『だぁぁぁぁ!!』




海青「ええとこまで来てるから頑張れ!!」




翔吾「さっきより全然マシになってるよ!!」







二人に励まされながら一通り終えたAは、
楽屋のソファー席で今度は潰れてた。







『おぇー、体痛いし熱いし寒いし、
だぁぁぁマジでなんなんだってくらい……厄年か』




壱馬「厄年ネタ好きだなお前」




『陸さんなんかが厄年だっけ』




壱馬「山彰さんなんかや」




『お前は前厄か!!』




壱馬「騒ぐ前に寝とき。
ただでさえ体力削られるんだから」




『アドレナリンが効いてるだけです〜!』




壱馬「今すぐ氷風呂につっこむか?」




『遠慮しときます。おやすみなさい』







笑顔の壱馬に黙らされたAは程なくして眠りについた。



その光景を見た海青は無言で壱馬に拍手を送る。







海青「やっと寝ました、ありがとうございます」




壱馬「海青も子守りお疲れ様。
大変やろコイツ」




海青「けどAさんの気持ちも分からんくもないし、
俺らにできることは、Aさんが立ち直るまで支えることだから」




壱馬「ホンマ、変わらんなそれは」




海青「初めてこの人に会った時に決めたんです。
仲間になるからには支えていきたいって。

俺ら男には無い葛藤がたくさんあるだろうからって」




壱馬「……その方がAも有難いだろよ」




海青「ただ、俺は壱馬さんもすげぇって思います」




壱馬「ん?」




海青「壱馬さんは敢えて自分がAさんの敵になることで、
Aさんの負の感情を発散させてるんすから」




壱馬「……それほどでもないって」







Aは愛されてる。

*▽→←*すらんぷ



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美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (1月23日 20時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪乃 | 作成日時:2024年1月21日 17時

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