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*すらんぷ ページ36










翔吾「A、少しカウント遅れとるで」




『ごめん』




翔吾「移動さえ間に合えば何とかなるから。
無理せんでな」








ただいまスランプ中の鈴本A。




それらを察してるメンバーは移動を意識して欲しいと考え、
ダンスに触れることは無かった。





2019年夏頃のことである。







『いや、有り得ないじゃん。
演技やりすぎてダンス踊れないとか、はぁ?
何、死にたいの私』




海青「Aさ〜ん、暴走してますよ〜」




『だぁぁぁ』







最初Aの異変に気づいたのは海青だった。



二人で練習することも多かったので、
カウント数えるのがズレたなと思っていたら、
まさかの移動まで出来なくなるという。




疲れてるのかと思い様子を見ていたら、
連日続いたのでスランプだろうと思った。





ツアーのリハもあったので様子を見ていたのだが
本人はイライラが増すばかりで、マスク越しに顔をしかめている。



今に関してはキャップにフードを被ってリハに参戦している。







『誰か移動のタイミングで引っ張って(笑)』




彰吾「頑張れ〜」




『彰吾さん見捨てないで』







スランプの状態でAは当日を迎えるという焦りもあり、
Aの調子はどんどん悪くなっていった。







『待ってマジでやばいよ私、やる気あんのってレベルだよ。
言い訳できないよ、私プロだよ?やり切れ私』




陣「A、そんな自分のこと責めんでも……」




『女王って言って男性陣侍らせてんだから、
私自身がしっかりしなきゃダメなんです』




健太「じゃあさ、A、今度は姫で言ったら?
健太たちはナイトで、Aは姫。守られてもいいじゃん」




『それじゃあエースとして川村に対抗できないじゃん』




壱馬「本調子じゃない誰かさんとやり合うつもりはありませ〜ん」




北人「ちょ壱馬っ!」




樹「Aさん泣きますよ?」




翔平「樹も煽んなって」




『泣くかバーカ!!!』




力矢「元気ねA」




『うるさくてごめんなさい』







そして本番を迎えた当日。



Aの顔は楽しそうよりも不安そうな顔が勝っていて。







『壱馬』



壱馬「ん?」



『ごめん』



壱馬「謝らんでええよ。
そんな日もあるやんか」



『ん……』



海青「Aさん、できる限りサポートはしますんで俺ら」



『うん……』







海青におぶられて舞台に上がったA。
この日が39度6分の発熱で出た本番だった。

*▽→←*すやすや



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美紀(プロフ) - 移行おめでとうですコロナと気温差がすごいので体調に気をつけましょう (1月23日 20時) (レス) id: e7f1610a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪乃 | 作成日時:2024年1月21日 17時

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