リアル不仲のWエース 2【THE RAMPAGE】 (ページ20)

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＊あいこんぜっとページ20

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本日の特別講師は「THE RAMPAGE」の女王・鈴本A。

鈴本がスタジオに入ってきた。

『おはようございま〜す』

「「おはようございます」」

『アップはもう済ませた？』

「はいっ！」

『よぉ〜し、やるかぁ』

『一通り見たけどさ、すんごいバラバラなのさ。
ダンスって個人技なとこはあるし、体の特徴によって違うんだけど、
絶対揃えられるところがあって、それが足音』

『音と一緒に周りの音もしっかり聞いて？
足音が揃うとバチくそカッコイイから。

音と足音を合わせれば、周りとも音が合うから。
上は踊っても踊んなくてもいいから、足音合わせてみよっか』

「「はい！」」

『よし、いくよ〜』

Aの練習の言う通り、
足音が揃っていき曲が終わる頃にはしっかり揃った。

その様子を見たAは満面の笑みで拍手を送る。

『やったー！最初より全然良くなってる！』

『ダンスって一人でやるのも楽しいし、
向かいあわせでフリースタイルでバトルするのも良いのさ。
けど、同じ曲をどんな目的で踊るかでだいぶ話は変わってきて。
まず前提として「ダンスを楽しむ」「動くことを楽しむ」。
これがすごく大事』

『練習はキツいし、鍛えるのも苦しいけど、
それが頑張れるのは踊ることが楽しいし、
私たちはそれが仕事の分下手になれないのよ』

『この立場じゃなければ逃げ出したいこともある。
けど、一緒に踊ってる人が居るわけで、その人らに
責められるか、守られるか、それは自分次第』

『自分が楽しそうに踊ってる姿を、
その人たちが知ってくれてるから私はどんな苦境も乗り越えられた。
だから周りの音を聴けって言うのは、
独りじゃないってのを知って欲しいから』

『人に知られる分、好きな気持ちも嫌な気持ちも味わう。
その分孤独を感じやすくなる。でもそんな時、足音を聞けば、
前にも、横にも、後ろにも、一緒に戦ってくれる仲間が居る。
この人たちと踊れるから今も頑張れる、楽しめる。
例え一人が上手くても、受かるわけじゃない。』

『それは何故かって言ったら、独りだから。
個人のポテンシャルは高くても、自分も誰かを支えるんだ！
そんな意識を持って欲しい。私はそう思う』

『他の人は見てくれる人を楽しませ！って言葉の意味はね、
ステージ内外を湧かせろ！！って思う』

レッスン終了後、Aはその言葉を述べて
部屋を去った。

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